「やっぱりこのクルマだな。ソアラの代わりはないと思いました」|1990年式 トヨタ ソアラ 2.0 GT ツインターボL Vol.3

自身3台目となるZ20ソアラは、約6年前に入手。当時乗っていた同型ツインターボLには何の不満もなかったが、偶然見つけたのが「運命」のこの車両。車検証上では2オーナーだったが、実質1オーナーで、走行距離わずか5000kmのフルノーマル車という、奇跡のような個体だったそうだ。

       
【1990年式 トヨタ ソアラ 2.0 GT ツインターボL Vol.3】

【2】から続く

 2つの高性能ターボエンジンと走りを支えるシャシーを手に入れたZ20ソアラは、冒頭で語られたように大きな進化を遂げ、大ヒットを記録したことは言うまでもない。いまだに多くのファンが存在し、乗り継ぐオーナー、復活するオーナーも少なくない。

 この車両のオーナーもその一人で、前期型GTに3年ほど乗った後、4WDワゴンが必要になり泣く泣く手放すことに。このときは「青春が終わったように感じた」そうだ。そして十数年前、封印していたソアラへの想いが突如としてよみがえり、後期型のツインターボLを手にした。このときは「やっぱりこのクルマだな。ソアラの代わりはないと思いました」と語る。そして今、奇跡のようなコンディションの個体を新たに手に入れ、「一生大切に乗っていきたい」と自身3台目のZ20ソアラとの誓いを立てている。

OWNER’S VOICE/走行わずか5000kmの奇跡のコンディション

 自身3台目となるZ20ソアラは、約6年前に入手。当時乗っていた同型ツインターボLには何の不満もなかったが、偶然見つけたのが「運命」のこの車両。車検証上では2オーナーだったが、実質1オーナーで、走行距離わずか5000kmのフルノーマル車という、奇跡のような個体だったそうだ。しかも、整備記録簿もしっかり残っており、この状態を見たオーナーは「前オーナーさんに感謝と敬意を込めて、ずっと大事に乗っていきたい」と語る。

エクセーヌのシート表皮がオプション設定だったヘッドレスト一体型のスポーツシート。ツインターボLに追加される装備のひとつだったパワーシートなど【写真17枚】




ダッシュボードの割れや本革ステアリングの擦り切れなどがない、状態のいいインテリア。





新開発のトルコンを採用した4速AT。ノーマル/エコノミー/パワーの切り替えが可能。シフトレバー前にあるのがTEMS切り替えスイッチ。ノーマル/スポーツを選択できる。



1990年式 トヨタ ソアラ 2.0 GT ツインターボL(GZ20)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4675×1695×1345
ホイールベース(mm)  2670
トレッド(mm) 1460(前後とも)
車両重量(kg) 1450
エンジン型式  1G-GTEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 210/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 28.0/3800
変速比 1速 2.804/2速 1.531/3速 1.000/4速 0.705/後退 2.393
最終減速比 4.556
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 312.6万円


初出:ハチマルヒーロー 2014年 02月号 vol.24(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 トヨタ ソアラ 2.0 GT ツインターボL(全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : DAIJIRO KORI/郡 大二郎

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