ジャパン・スーパースポーツ・セダンを戦ったR30|日産 スカイライン JSS スタイル Vol.1

本物のJSSボディで作り上げた、レーシング仕様のDR30。

       

スカイラインはサーキットがよく似合う

【日産 スカイライン JSS スタイル Vol.1】

 1979年に始まったスーパーシルエット。市販車をベースにしたこのカテゴリーは、エアロパーツをまとったダイナミックな外観、排気管から吹き出す炎の迫力で、80年代のレースシーンの火付け役となった立役者だ。その詳細は別記事に譲るとして、1982年のグループCカー規定の導入で新たなカテゴリーへ移行したことで、83年に惜しまれつつシリーズ戦が終了した。

 しかし、スーパーシルエットの熱狂を受け継いだレースが新たに創設された。それが1984年にスタートしたJSS(ジャパン・スーパースポーツ・セダン)だ。派手な外観が人気なら、FIA規定でなくても市販車をベースに同じようなレースができるのではないか……という発想のもと創設されたレースで、富士グランチャンピオンレースのサポートレースとして開催。その思惑通り、シルエットフォーミュラを彷彿させるオーバーフェンダーやウイングが装着された派手な車両は人気を集めた。それに比例するように参戦車両も右肩上がりで、数十台になることもあったという。


DR30純正の面影が残るダッシュボードなど【写真13枚】

【2】に続く



FRPで再生したボンネット。ボンネットダクトが迫力のスタイルを増長させる。





実際にレースで使われていた本物のボディを移植しているだけあり、違和感なくフィットするフェンダー。リメイクされることはあっても、当時の本物のレースカーを使用しているケースは本当に少ない。





ホイールはワークのマイスターS1。タイヤはBSポテンザRE11Sで、前235/45R17、後255/40R17。



初出:ハチマルヒーロー 2014年 02月号 vol.24(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

日産 スカイライン JSS スタイル(全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : ISAO YATSUI/谷井 功

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