傷んでいく愛車の姿を見て決意したレストア|1991年式 トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ リミテッド エアロトップ Vol.3

デビュー約1年後に追加されたワイドボディは、コークボトルラインで今見ても美しいフォルム。

       
【1991年式 トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ リミテッド エアロトップ Vol.3】

【1】【2】から続く

 スポーツカーとして一級の資質を持つ70スープラであるが、トヨタではスポーツカーと呼ばれてはいなかった。

 カタログでは「スポーツカー」の文字は一切なく、「グランド・ツーリングカー」と表現されていた。

 こうして、グランド・ツーリングカーとして進化を続けてきた70スープラだが、ファンの多くは「トヨタのフラッグシップスポーツカー」として迎え入れ、そのポテンシャルに酔いしれた。


傷んでいく愛車の姿を見て決意したレストア/OWNER’S VOICE


 オーナーがこのスープラを手に入れたのは、17年以上も前のこと。当初はそこまで愛着があったわけではないが、長く所有しているうちに「ずっと乗っていたい」と思うようになったそうだ。ただ、ほかにもクルマを所有しているため維持が大変になり、6年間ほど車庫で眠らせることに。しかし日に日に傷んでいく姿を見ていられなくなり、レストアを決意した。

 ただし「新車のようにしてほしい」という要望を出したため、複数のショップで断られることに。そんななか、引き受けてくれた板金塗装の専門ショップ守口塗装が、外装を徹底的にレストア。細部にまで手の込んだ仕上がりに、オーナーも満足しているという。

 現在は基本的にノーマルだが、「ダウンサスは手もとにあるので、次はローダウン化。マフラーもコンディションが悪くなってきたので交換したいです」と話す。今後スープラに注がれる愛情は、購入時とは比べものにならないほど多大なものだろう。


本革シートはリミテッドに設定されるオプション装備。フロント同様にフルレザーとなっている豪華な作りのリアシートや、最終型の3点式に交換された左右シートベルトなど【写真19枚】


1991年式 トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ リミテッド エアロトップ(JZA70)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4620×1745×1300
ホイールベース(mm)  2595
トレッド前/後(mm) 1490/1495
車両重量(kg)  1550
エンジン型式  1JZ-GTEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 2491
ボア×ストローク(mm) 86.0×71.5
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 280/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 37.0/4800
変速比 1速 3.251/2速 1.955/3速 1.310/4速 1.000/5速 0.753/後退 3.180
最終減速比 4.100
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 225/50R16(前後とも)
発売当時価格 368.7万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1991年式 トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ リミテッド エアロトップ(全3記事)

関連記事:REカーとライバルたち

関連記事: スープラ

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

RECOMMENDED

RELATED

RANKING