スターレット初のFF! 800kgのボディに105馬力、初のインタークーラーターボを装着!|1986年式 トヨタ スターレット 5ドア ターボS Vol.2|カッ飛びホットハッチ

レーザーα2E‐TE型エンジンは、電子制御燃料噴射の2E‐E型をベースにインタークーラーターボを装着。

       
【1986年式 トヨタ スターレット 5ドア ターボS Vol.2】

 さて、肝心のターボモデルだ。核となるレーザーα2E‐TE型エンジンは、電子制御燃料噴射の2E‐E型をベースにインタークーラーターボを装着。さらに、主吸排気のヘリカルポート化とデュアルインテーク方式の採用、4気筒独立排気マニホールドにより、最高出力はネット値で105psを達成(後期型は110ps)。とびきりハイパフォーマンスなクルマに仕上がったのだ。また、このターボは、過給圧を通常とローで切り替えられる2モードターボシステムを採用しているのも特徴だ。

 さらにペガサス(前述の新開発足回りの名称)も強化。チューニングの最適化はもちろんのこと、フロントにパフォーマンスロッドとスタビライザーを装着することで、ボディ剛性をアップし、ハンドリングを一段とシャープに。さらに、直径226mmのベンチレーテッドディスクブレーキも奢られ、潜在能力を高めた。これらが実現できたのは、新開発エンジンに軽量なボディや新設計の足回りなど、素性の良い基礎があったからだ。

高出力&低燃費を達成したレーザー2E型エンジンなど【写真5枚】



Vol.3に続く

1986年式 トヨタ スターレット 5ドア ターボS(EP71)主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 3770×1600×1380
ホイールベース(mm) 2300
トレッド前/後(mm) 1385/1345
車両重量(kg) 800
エンジン型式 2E-TELU型
エンジン種類 直列4気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1295
ボア×ストローク(mm) 73.0×77.4
圧縮比 8.2:1
最高出力(ps/rpm) 105/5600(LOモード91/5600)
最大トルク(kg-m/rpm) 15.2/3600(LOモード13.4/2800)
変速比 1速 3.166/2速 1.904/3速 1.310/4速 0.969/5速 0.815/後退 3.250
最終減速比 3.722
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 175/60R14(前後とも)
発売当時価格 131.1万円

初出:ハチマルヒーロー 2013年5月号 Vol.021(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 トヨタ スターレット 5ドア ターボS(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII/藤井元輔 text : Rino Creative/リノクリエイティブ

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