「目立たないように」車検対応パーツなど存在しなかった当時風メイク|1979年式 トヨタ スターレット Vol.1|当時モノ&チューンにこだわる「ワークス魂の継承」

フロントグリルはSグレード用に変更。ヘッドライトは機能面を重視してHID化されている。

       
【1979年式 トヨタ スターレット Vol.1|ワークス魂の継承】

ストリートチューンや各種モータースポーツで活躍したKP61。
それだけにさまざまなチューニング仕様が作られたクルマだが、
なかでも別格の存在感を持つのが当時のTRDパーツを使った直立仕様だ。
その希少なエンジンを積んだ前期型KP61は、ノーマル然としたスタイルがシブい!



 少し落とした車高と、ウエッズのホイール以外、とくに外観的な特徴が見受けられない前期型KP61。だが、このノーマル風のスタイルこそ、当時のストリートチューンの「王道」だ。

 なにしろKP61が現行車だった80年代は、車検対応パーツなど存在しなかった。そのためチューニングは基本的にNG。当然、取り締まりも厳しかった。それだけに当時のチューニングカーは、外観はあまりカスタムせず、中身重視のクルマ作りが主流。ハイレベルなエンジンを積んでいても、「目立たないように」外観ノーマル風のスタイルとするのがセオリーで、またそれがカッコよかった時代でもある。

 今回紹介する金牧伸幸さんのKP61だが、カワイらしさもある丸目の前期ボディで、TSフェンダーやリアスポイラーなど、KP61の定番パーツも一切装着せず、ほぼノーマルなスタイル。ところが、ボンネット内に収められているのは、直立マウントに変更されたTRDステージ3仕様の4K型改のチューンドエンジン。まさに「当時の王道」を再現したクルマだった。

TRD製のマウントを使った4K型直立仕様1430ccのエンジンなど【写真9枚】

1979年式 トヨタ スターレット(KP61)主要諸元
●エクステリア:TRD製FRPバンパー、ボンネット/ガレージコネクション製FRPリアハッチ/ポリカーボネートリアウインドー/CIBIE製ヘッドライト/他車種流用ミラー
●エンジン:4K型改1430cc:ボアφ79mm×ストローク73mm/ウメダチューン製ピストン/TRD親子メタル、KE005カム、軽量バルブリフター、ロッカーアームスペーサー、ビッグバルブ、ダブルバルブスプリング、リテーナー、バルブシート、直立エンジンマウント/TOM’Sギアトレイン/ウチダテクノサービス特注直立ウエットサンプオイルパン、プーリーセット
●吸気系:NISMOソレックス44PHH/インジェクション用燃料ポンプ/燃圧レギュレーター×2/SPLジェットブロック
●排気系:ワンオフタコ足&マフラー
●点火系:MSD 6AL+ブラスターコイル
●冷却系:アルミラジエーター
●駆動系:TODAレーシング軽量フライホイール/TRDクラッチカバー、クラッチディスク、5速クロスミッション、6インチデフ、ファイナル3.909/ウチダテクノサービス特注直立ミッションマウント/純正ドライブシャフト改
●ウチダテクノサービス特注フロントスタビマウント/後期用純正スタビ/arcオートリファインパイプスタビ前後/ウレタンブッシュ特注製作/TE27用ナックルアーム/トラスト製ATE86スピンドル/BILS製特注全長調整式ショック(40段減衰力調整式)
●ブレーキ:BILS製AE86用フロントブレーキパッド/プロジェクトμリアブレーキパッド、テフロンメッシュブレーキホース
●ホイール:WEDSレーシングフォージF:13×6J、R:13×6.5J
●タイヤ:ファルケン175/60R13(サーキット用アドバン050ハード)
●インテリア:STACK製メーター(水温、油温、油圧、燃圧、燃料、スピード、タコ、空燃比)/TRDレカロバケットシート/サベルト3インチトップフォーミュラー/MOMOディープコーンステアリング

初出:Nostalgic SPEED 2015年07月 Vol.007 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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text : MASAYUKI FUKADA/深田昌之 photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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