1500cc最強の88psと4速フロアシフトの痛快セダン、69.4万円! |1968年式 日産スカイライン 1500 Vol.1|ハコスカ、ケンメリへの憧憬

レースで鮮烈な印象を残したS50系スカイラインの後を受け、1968年7月18日に発表された3代目C10スカイライン。

       
【1968年式 日産スカイライン 1500  Vol.1】

 レースで鮮烈な印象を残したS50系スカイラインの後を受け、1968年7月18日に発表されたのが、3台目C10スカイラインだ。

 開発にあたっては、以下の5項目がコンセプトとなった。

1:100マイルカー(160km/h)として満足できる高性能。
2:空気力学的でダイナミックなスタイリング。
3:カーブドガラスや新サスペンション機構などの採用による、快適な居住性。
4:前輪ディスクブレーキ、ヘッドレスト装着可能シートの採用、可倒式フェンダーミラー、安全車体構造など、信頼できる安全設計。
5:徹底したメンテナンスフリー。

 この5項目によって、S50系からの流れを継承しつつ、新時代に対応する性能を実現しようとしたのだ。

 発売当初の車種は、デラックス3車種、スタンダード、フルオートマチック付き2車種、タクシー仕様2車種、エステートワゴン、バン(スタンダード、デラックス)の11車種がラインナップ。

 中でも、デラックスには、ファミリー・デラックス、ツーリング・デラックス、スポーティ・デラックスの3タイプが用意された。デラックスの外観上の特徴としては、専用デザインのグリル、前後バンパーのオーバーライダー、ボンネット中央のモール、ドア下のサイドモール、専用デザインのホイール、リアフェンダーの専用エンブレム、リアガーニッシュなどが挙げられる。




Vol.2、Vol.3に続く

初期型の特徴となるフロントフェンダーに設置されたアンテナなど【写真6枚】

1968年式 日産スカイライン 1500 スポーティ・デラックス主要諸元
SPECIFICATION
●全長 4235mm
●全幅 1595mm
●全高 1405mm
●ホイールベース 2490mm
●トレッド前/後 1325/1320mm
●最低地上高 175mm
●室内長 1775mm
●室内幅 1300mm
●室内高 1110mm
●車両重量 960kg
●乗車定員 5名
●最高速度 160km/h
●登坂能力 sinθ0.445
●最小回転半径 5.0m
●エンジン型式 G15型(12°左傾斜)
●エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
●総排気量 1483cc
●ボア×ストローク 82.0×70.2mm
●圧縮比 8.5:1
●最高出力 88ps/6000rpm
●最大トルク 12.2kg-m/4000rpm
●変速比 1速3.657/2速2.177/3速1.419/4速1.000/後退3.638
●最終減速比 4.111
●燃料タンク容量 50L
●ステアリング形式  ボール潤滑式
●サスペンション前/後 ストラット式独立懸架/リーフスプリング
●ブレーキ前/後 ディスク/ドラム
●タイヤ前後とも 6.15-14-4PR
●発売当時価格 69.4万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年2月号 Vol.161(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1968年式 日産スカイライン 1500 (全3記事)

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photo: MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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