赤いボディの縁に背中をおされて。ハコスカには3つの違う名前の赤いボディが存在|1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R  Vol.1|ハコスカ、ケンメリへの憧憬

赤のハコスカ。そのボディカラーはスカイラインレッド。

       
【1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R  Vol.1】

 赤のハコスカ……。1968年8月1日に発売された3代目となるC10スカイラインには、グレードや年次改良の時期によって、3つの違う名前の赤いボディが存在していた。

 最初に登場したのは、発売時から設定されていた「スカイラインレッド」。1500シリーズのために用意されたもので、3つの中では一番彩度が高い赤だ。次が「GTレッド」で、19年10月に追加されたL20型エンジンを搭載する2000GT用に設定。スカイラインレッドに対して明度が低く、落ち着いた印象の赤だ。



 そして3つ目が「ローズブラウンメタリック」。71年9月のマイナーチェンジで加わった赤というよりエンジに近い色で、従来のソリッドではなく、メタリック色となった。1500&1800スポーティGL、セダン2000GTに用意された。

 今回の取材車両、スカイライン ハードトップ 2000GT‐Rのボディに塗られている赤は、スカイラインレッド。ボクシーなスタイルのハコスカによく似合う、鮮やかな赤だ。この赤のハコスカはオーナーにとって、過去と未来をつなぐ「幸せの赤いクルマ」なのだという。

Vol.2、Vol.3に続く

GT-Rであることを示す大切なエンブレムなど【写真8枚】



1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R(KPGC10)
SPECIFICATION 主要諸元
●全長 4330mm
●全幅 1665mm
●全高 1370mm
●ホイールベース 2570mm
●トレッド前/後 1370/1365mm
●最低地上高 160mm
●室内長 1655mm
●室内幅 1325mm
●室内高 1110mm
●車両重量 1100kg
●乗車定員 5名
●最高速度 200km/h
●登坂能力tanθ 0.58
●最小回転半径 5.2m
●エンジン型式 S20型
●エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
●総排気量 1989cc
●ボア×ストローク 82×62.8mm
●圧縮比 9.5:1
●最高出力 160ps/7000rpm
●最大トルク 18.0kg-m/5600rpm
●トランスミッション型式 O.D付前進5段後退1段、ポルシェタイプ・サーボシンクロ式
●変速比 1速2.957/2速1.858/3速1.311/4速1.000/5速0.852/後退2.922
●最終減速比 4.444
●燃料タンク容量 100L
●ステアリング形式 リサーキュレーティングボール式
●サスペンション前/後 コイルスプリング独立懸架ストラット式/コイルスプリング独立懸架、セミトレーリングアーム
●ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも 6.45H-14-4PR
●発売当時価格 154万円 ※データはハイオク仕様

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年2月号 Vol.161(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R(全3記事)

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photo: ISAO YATSUI/谷井 功

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