人気のハイソカーにパワー競争を持ち込んだ「ツインターボ」の魔力|1988年式 トヨタ クレスタ GTツインターボ Vol.1

ハイソカーにパワー競争を持ち込んだ、“ツインターボ”の魔力

       
【1988年式 トヨタ クレスタ GTツインターボ Vol.1】

 1980年代のハイソカーブームを牽引してきたのは、GX71にほかならない。“スーパーホワイトⅡ”と呼ばれる真っ白なボディカラーやゴージャスなインテリアが若者の憧れの的となり、夜の繁華街に溢れかえったのである。

 そんなハイソカーの代表といえるGX71の正常進化モデルとして1988年8月に登場したのがGX81だ。エクステリアはGX71の流れを汲むが、時代の嗜好により曲面を多用したスタイルへ変更。大人気を博したスーパーホワイトⅡのボディカラーは、より白さと透明感を増して“スーパーホワイトⅣ”として設定された。インテリアはさらに豪華絢爛になり、先進機能も多数採用。その充実ぶりはさすがバブル絶頂期と思わせるもので、クラウンと遜色ない高級感や上質感を備えていた。

 なかでもフォーマルな性格付けがなされているクレスタは、いっそう上級感を打ち出すことに成功。窓枠部とドアパネルを一体成形したプレスドアを採用したことが最大の特徴で、当時のカタログには「最高級車の証、プレスドア。それは優美な雰囲気と力強さを印象づける」と大々的にアピールしていたのだ。



Vol.2、Vol.3に続く

前期のみラインナップされていた希少なボディカラー、ミストグレーメタリックなど【写真8枚】

1988年式 トヨタ クレスタ GTツインターボ(GX81)主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1695×1375
ホイールベース(mm)  2680
トレッド(mm)  1455(前後とも)
車両重量(kg)  1420
エンジン型式  1G-GTE型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 210/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 28.0/3800
変速比 1速3.285/2速1.894/3速1.275/4速1.000/5速0.783/後退3.768
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン式
サスペンション前/後 ストラット/ダブルウイッシュボーン
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 293.1万円

初出:ハチマルヒーロー vol.20 2013年02月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1988年式 トヨタ クレスタ GTツインターボ(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII/藤井元輔 text : Rino Creative/リノクリエイティブ

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