緑豊かな町の旧車祭り 西会津なつかしcarショー2019 1

西会津なつかしcarショー2019

芝生の上に旧車を並べる緑豊かな町の旧車祭り

 福島県・会津の西の玄関口と呼ばれる西会津町は、自然の山々に囲まれた風光明媚な土地。ここで2004年から始まった「西会津なつかしcarショー」は、県内外の旧車ファンから人気を集めているイベントだ。  
 
 会場となったさゆり公園に集結したのは、約200台の国産旧車、輸入車、バイク。1960〜80年代のクルマを中心に、なかには歴史的なA型フォードや希少なルノーアルピーヌA310などもラインナップ。地元の福島トヨタの協力によって、クラウンの初代と現行の15代目、それぞれの実車を見比べられる特別展示も行われるなど充実した光景が広がった。

 一方で、メイン会場に隣接するスペースではミニカーやクルマグッズが並ぶフリーマーケットを設けるほか、自衛隊車両や建設現場で活躍する働くクルマが集合するなど、こちらも親子連れを中心に盛況だった。

 終わってみれば今年も多くの一般来場者を記録。参加者からも「きれいな芝生の上に旧車を置いて並べられるイベントは他になかなか存在しない。自分の愛車を置いて撮影ができるのでうれしいです」とのコメントが聞かれた。すでに早くも来年の開催を希望する声が上がっている。

西会津なつかしcarショー2019
旧車オーナー同士で情報交換や交流も活発。希少なクルマや美しい状態の個体などには自然と人だかりができていた.


西会津なつかしcarショー2019
働くクルマ大集合のスペースには、はしご車や自衛隊のクルマなども展示。イベント入場者が実際に運転席に乗り込めるなど子どもから人気を集めていた。


西会津なつかしcarショー2019
エントリー車は国産車が中心だが、会場の奥には輸入車も展示。1930年のA型フォードから90年代のメルセデスベンツ190E-2.6まで幅広い車種が揃っていた。


西会津なつかしcarショー2019
クルマのほかにバイクゾーンも展開。カワサキZ1やホンダCB750など21台のバイクがラインナップ。


西会津なつかしcarショー2019
イベント当日は気温が30℃を超える快晴。冷たいドリンクやかき氷など、出店に人だかりができるほどにぎわっていた。


西会津なつかしcarショー2019
当時のカタログやキーホルダー、ミニカーなど旧車グッズを展開するフリーマーケットブース。参加者からは掘り出し物が見つけられると好評だった。こうした出展を目当てに来場するファンも多い。



西会津なつかしcarショー2019 ベレット
ベレット
70年式 ベレット1600 GT-R/竹田雅人さん(福島県)
高校生のときにベレットの走る姿に一目ぼれ。それ以来約30年の時を経て、ようやく2年前に知り合いの紹介で手に入れた一台。オリジナルのフォルムを維持しているのがポイント。これまで大変だったことは燃料が濃くなったキャブレターの調整だ。


ランサーセレステ
ランサーセレステ
75年式 ランサーセレステ1400GL/平形光雄さん(福島県)
若いころに乗っていた時の感触が忘れられずに9年前に購入。ワンオフのマフラーと5速MTがお気に入り。故障しないのが魅力だが、内装とエンジン周りの部品がなかなか見つからないのが悩みのひとつだ。



●2019年5月26日/福島県西会津町・さゆり公園


掲載:ノスタルジックヒーロー 2019年8月号 Vol.194(記事中の内容はすべて掲載当時のものです

text &photo:Nostalgic Hero/ノスタルジックヒーロー編集部

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