ベレットGTRを当時の王道仕様に パート3 ボディをレストアし、エンジン、足まわりなどをチューンナップ

「自分は旧車に乗っているという意識はないのです。たまたま好きで乗り継いでいるクルマが古くなってしまっただけで」というオーナーの樋川正光さん。旧車と呼ばれる前からベレットオーナーとなり、今までに6台も乗り継いで来た。

 取材車両の1600GTRは、ほぼノーマルの状態で19年前に手に入れた。その後、ボディをレストア。パネルのチリ合わせをやり直し、塗装はオリジナルより深めのオレンジ色として、ブラックは半ツヤ仕上げにした。

 クルマは自分が乗りやすい仕様を目指して、足回りを中心に各部をチューニング。スプリングはフロントに強化品、リアのリーフはステージⅢを選択、コニーのショックを組み合わせた。ブレーキはフロントにレース用パッド、リアに強化シューとして、ストッピングパワーをアップさせている。

SPECIFICATIONS
70年式 いすゞベレット1600 GTR(PR91W)
●エクステリア:当時のレースカー風のステッカーでモディファイ
●エンジン:G161W型をベースにオーバーサイズピストン、ハイリフトカムを組み込み
●吸気系:ミクニ・ソレックスφ40mm(純正)
●排気系:フジツボ製ワンオフ・タコ足、フジツボ製ワンオフ・ステンレスマフラー
●駆動系:ジェミニ用5速ミッションに換装、4ピニオンLSD
●足まわり:(F)強化コイル+コニーショック (R)ステージⅢ+コニーショック
●ブレーキ:(F)レース用パッド (R)強化シュー(吉田屋仕様)
●ホイール:RSワタナベエイトスポーク(F)14×6J (R)14×6J
●タイヤ:(F)ブリヂストン・ポテンザRE-01R 175/60R14 (R)ブリヂストン・ポテンザRE-01R 185/60R14
●内装:チェックマン・ステアリング/コルビューバケットシート/サベルト・クラブマン4点式シートベルト


G161W型エンジンは、ピストンをオーバーサイズにし、カムシャフトはハイリフト化。デフは4ピニオンのLSDに入れ替えている。ミッションは標準の4速MTから、PF60ジェミニ用の5速MTに変更。点火系は永井電子製のフルトランジスターイグニッションシステム8000と、赤いコードの定番、ウルトラシリコンワイヤーを装着する。



キャブは純正のミクニ・ソレックスのφ40mmを使用。エアファンネルやボディはオーナー自身がピカピカに磨きあげたため、エンジンルーム内でひときわ輝く存在となっている。


ステンレス製エキゾーストパイプはいすゞ車専門の旧車ショップ「ISUZU SPORTS」を介して、このクルマに最適化されるようフジツボで制作したワンオフもの。


ブラックで色調が統一されたインテリア。70年代にレーシング用パーツを販売していた「チェックマン」ブランドのステアリングを装着する。オーナーの60年代レースカーモディファイのこだわりが見える。


標準で左から燃料計、電流計、水温計が並ぶセンターコンソール上部のメーター。シンプルで視認性優先のデザインは、現代車の装飾過剰なメーター類に比べると、その「潔さ」が際だつ



独特なフォルムのデザインが、60年代レーシングカーのイメージを醸し出すコルビューのバケットシート。サベルトのシートベルトと組み合わせる。

掲載:ノスタルジックスピード 2014年11月 Vol.005 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

TEXT : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 PHOTO : MAKOTO INOUE/井上 誠

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