ベレットGTRを当時の王道仕様に パート2 4気筒DOHCユニットを搭載したベレットGTR

ベレット1600GTRん搭載された注目のエンジンは、エレガントなグランツーリスモの117クーペから譲り受けた、直列4気筒のG161W型DOHCである。排気量は1584ccで、ミクニ製のソレックスキャブを2連装した。最高出力は120ps/6400rpm、最大トルクは14.5kg-m/5000rpmだ。トランスミッションは4速MTを採用している。

 車両重量は970kgだからパワーウエイトレシオは8.1kg/psだ。最高速度は190㎞/h、ゼロヨン加速は16.6秒の俊足を誇っている。1.6Lクラスでは最高の性能だが、フットワークとハンドリングもヨーロッパ車のように奥行きのあるものだった。

 サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン/コイルスプリング、リアはダイヤゴナルリンクとコイルスプリングの組み合わせだが、横置きリーフスプリングのコンペンセーターを加えたベレット独自の4輪独立縣架としている。GTRは足を強化するとともにリミテッドスリップデフも標準装備し、切れ味鋭い痛快なコーナリングを見せた。


青い結晶塗装されたヘッドが美しいG161W型エンジン。かなり手を入れているが、ハーネスやパイピングなどを工夫してスッキリとしているエンジンだ。


ホイールはRSワタナベ製エイトスポークで、サイズは前後とも14×6J。タイヤはBSポテンザRE-01Rで、前175/60R14、後185/60R14の組み合わせ。


ISUZU SPORTSとフジツボが共同開発したステンレスデュアルマフラー。性能だけでなく、そのサウンドも最高の逸品だ。

掲載:ノスタルジックスピード 2014年11月 Vol.005 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

TEXT : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 PHOTO : MAKOTO INOUE/井上 誠

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