Cd値0.35以下! 空力解析されたボディの大衆スポーツカー|1969年式 トヨタスポーツ800 Vol.2

こちらも68年2月のマイナーチェンジ以降変更されたナンバー灯一体型のバックランプが装着。バンパーは前期型ものが装着されているが、68年早々に製造された後期型初期の車両では、前期バンパー装着モデルが存在する。

       
【1969年式 トヨタスポーツ800 Vol.2】

 そして、何といっても最大の特徴は空力解析されたボディデザイン。つまり、走行時に速度が上がることによって空気がどのように流れるかを計算し、ボディ形状が考えられているのだ。デザインを担当した関東自動車工業によって作られたボディは、空気抵抗系数(Cd値)0.35以下を実現。パワーウエイトレシオは12.88という当時のスポーツカーとして非常に高い数値を記録している。ボディ形状に空力を反映させることによって性能アップを図り、機能美あふれる美しいボディデザインが造り上げられたのだ。

 その美しいボディを甦らせ、色鮮やかなジルコンブルーをまとったスポーツ800は、旧車を取り扱う専門店ビンテージカーヨシノが長年蓄積してきたノウハウを投入して仕上げたクルマ。

 ベース車両は、ボディに傷みはあったものの、問題なく走っていたクルマだった。しかし、整備のため実際に部品を取り外していくと、40年以上の年月を感じさせるサビや腐りが次々に現れたという。そこで外せるパーツは全て外して1つ1つをレストアし、メッキ部分は下地から処理。欠損パーツはストックしてきた純正部品を惜しみなく投入した。ボディ自体は塗装を全てはがし、腐った部分は取り外し、板金。重ね合わせるのではなく、つなぎ合わせる高度な板金技術で、腐った個所をリメイクしていった。

Vol.3へ続く

外せるパーツは全て外し、ドンガラになった状態で行われた下地処理など【写真8枚】

1969年式 トヨタスポーツ800

トヨタスポーツ800 記事一覧


1969年式 トヨタスポーツ800(UP15)主要諸元
●全長3610mm●全幅1465mm●全高1175mm●ホイールベース2000mm●トレッド前/後1203/1160mm●最低地上高175mm●室内長785mm●室内幅1250mm●室内高965mm●車両重量580kg●乗車定員2名●登坂能力sinθ0.441●最小回転半径4.3m●エンジン型式2U型●エンジン種類空冷水平対向2気筒OHV●総排気量790cc●ボア×ストローク83.0×73.0mm●圧縮比9.0:1●最高出力45ps/5400rpm●最大トルク6.8kg-m/3800rpm●変速比1速4.200/2速2.400/3速1.550/4速1.125/後退4.333●最終減速比3.300●燃料タンク容量30L●ステアリング形式ウオーム・セクターローラー式●サスペンション前/後ウイッシュボーン・トーションバー/非対称半楕円板ばね●ブレーキ前/後ツーリーディング/リーディングトレーリング●タイヤ前後とも6.00-12-4PR●発売当時価格59万2000円

掲載:ノスタルジックヒーロー 2013年6月号 Vol.157 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text :Nostalgic Hero/編集部 photo:MAKOTO INOUE/井上 誠

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