スカイライン&シルビアのパーツを組み込み!|絶滅危惧種のA11バイオレットの各部をアップグレード|1980年式日産バイオレットGL Vol.3

       
エンジンのパワーアップに合わせて、駆動系や足まわり、ブレーキなどもグレードアップ。クラッチはOS技研製のツインプレート、ミッションは71BショートのケースにR30のギアを組み込んでいる。

 また、デフはUS110シルビア用のH190にニスモ製LSDを組み込んで容量をアップ。足回りはAE86用のショックを流用した車高調を製作し、ブレーキはフロントにブレンボのリア用2ポットを、リアはUS110用ディスクブレーキを流用。

 見た目は角張った平凡な4ドアセダンだが、軽量なボディとZ16型改の組み合わせで、鋭い加速を見せる。サファリ4連覇の血統はだてじゃない。

SPECIFICATIONS
80年式日産バイオレットGL(A11)
●エクステリア:ノーマル
●エンジン:Z16型エンジン換装(KA24型ヘッド流用ツインカム化)、ボアφ89mm×ストローク78mm、排気量1940cc、圧縮比11.5:1、オリジナルカム(IN312度/11mmリフト、EX272度11mmリフト)、ワンオフカムカバー
●吸排気系:ソレックス44PHH、ワンオフタコ足&マフラー
●点火系:永井電子製MSD同時点火
●冷却系:S14用ラジエーター+シュラウド
●駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ、FS5W71Bミッション(ギアはDR30用流用)、H190(US110シルビア用)流用、ニスモLSD(4ピニ、ファイナル4.625)
●足まわり:(F)AE86用4段調整ショック/ロワアームピロー加工 (R)AE86用TRD8段調整ショック/リアリンク自作、強化ブッシュ
●ブレーキ:(F)ブレンボ2ポットキャリパー & φ280mmローター (R)US110用ディスクブレーキ流用
●タイヤ:ヨコハマ アドバン ネオバ 185/60R14
●ホイール:RSワタナベ (F)14×6J (R)14×7J
●内装:オースター用メーター


 外装と同様、内装の状態も抜群。ダッシュボードには割れがなく、シートもヘタリや破れがない。ただし、ステアリングは操作性を重視してスポーツタイプに変更している。


メーター類は、姉妹車のオースター用に交換している。バイオレットよりも若干スポーティーな雰囲気だ。



フロントブレーキはランエボのリア用2ポットキャリパーを流用し、ローターはφ280mm。900㎏台のボディには十分だそうだ。足回りはAE86用の4段調整式ショックを使って車高調を製作。


フロントのロワアームはピローボール化している。




ミッションはHR30スカイラインの初期に採用されていたFS5W71Bショートのケースに、FJ20型用のベルハウジング、DR30(NA)用のギアを組み込んでいる。ギア比がクロス気味で、調子がいいそうだ。


デフはUS110シルビア用のH190を流用。LSDはニスモ製、ファイナルは4.625。


マフラーはステンレス製のワンオフ。サイレンサーはリアアクスルの前にある。リアアクスルごとUS110用のディスクブレーキを移植。足まわりはAE86用のTRD8段調整式ショック、リンクには自作の強化ブッシュを組み込んでいる。



掲載:ノスタルジックスピード 2014年11月 Vol.005 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

PHOTO:RYOTA-RAW SHIMIZU(FOXX BOOKS)/清水良太郎(フォックス ブックス)

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