【ボディ編01】伝説のエンジンを搭載したZを作る! フロアを50mmかさ上げ|S30Zの究極シャコタンを目指せ|ノブちゃんS30Z製作記 Vol.1

ボディショップの2柱リフトに載せられた信和さんのS30Z。もともと事故歴無し、クサリ無しの極上ボディだったが、あえて完全ストリップ化し、2年がかりでボディ各部の補強、かさ上げフロアの製作、板金、補修など、徹底的に手が入っている。

       
【ノブちゃんS30Z製作記 Vol.1】

元祖TC24を搭載したハコスカに乗る片岡功一さんといえば、旧車乗りの間ではかなり有名な存在。なにせ、人生で2回も元祖TC24のオーナーになった人で、現在もパワーアップに磨きをかける現役のハコスカ乗りなのだ。

 その片岡さんの濃い血を受け継ぐ2人の息子の長男・ノブちゃんこと信和さんが、父親のハコスカと真っ向勝負するために2012年11月に手に入れたのが、S30フェアレディZだ。

「昔から旧車、特にハコスカやS30Zは好きでしたが、自分で購入することはないと思っていました」と信和さん。実際、S15シルビアとシビックタイプRを所有しているが、旧車は初めて。そんな信和さんは、購入したS30Zをいきなり全バラ。目的は、ボディのレストアと補強、そしてフロアのかさ上げという途方もない計画のためだ。

 S30Zのフロアをサイドから見ると、フロアとフレームがサイドシルよりも低くなっているのが分かる。そこで、フロアを50mmほどかさ上げすることで、サイドシルと同じ高さにしようというのだ。その目的は、「できるだけシャコタンにしつつ、日常使用もできるようにしたい」ということ。そのために事故歴無し、クサり無しの極上ボディのフロアを切り抜き、新たに強化フロアを製作してシャコタンにしようというのが信和さんのプランなのだ。

毎朝連載! 「ノブちゃんS30Z製作記」Vol.2〜5へ続く


装着する240ZGのオーバーフェンダーに合わせて、リアフェンダーも外側に張り出しを追加している。


試しにオーバーフェンダーを当ててみると、フェンダーとのすき間がまったくないため、砂利やゴミなどがすき間に食い込むこともない。


フロントクロスメンバーやストラット回りにも補強が加えられている。TC24を搭載するため、エンジンルーム内部のステーなどは取り外されている。


元祖TC24を設置し、エンジンマウント、タコ足、マフラーを長瀬発動機にてワンオフ製作。タコ足は6-1仕様で、クリアランスはギリギリ。マフラーはシャコタンのためにデフの上を通すφ80mm仕様だ。


ガレージには使用するパーツが用意されていた。目を引くのが元祖TC24-B1。ダミーのブロックに載せられているが、タコ足やマフラーは長瀬発動機にてワンオフ製作。


切り貼りされたフロアは、隙間を埋める処理が行われた状態。ボディ裏側から見ると、1枚板に見えるが、鉄板を重ね合わせることで、必要な剛性と強度を確保している。


純正のフロアを切り取り、新たにフロアを製作。サイドシルとフロアのフレームが同じ高さになっている。純正に比べ、約50㎜フロアが持ち上げられている。

掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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