モダンとクラシックを絶妙にブレンドしたC130ローレル パート1

       
昔からワルっぽさが魅力のC130ローレルSGXだが、そのワルさを引き立てる方法にもいろいろある。

このローレルは、イカツつさをむやみにひけらかすのではなく、
その鍛えた心臓とシャレた内装を静かに内に秘めた、本物の不良グルマだ。


 いわゆるスペシャリティカーの先駆けであるローレルは、レース参戦などのバックボーンもなく、スカイラインやZと比べると汗臭さのない車種だ。しかしL型6気筒を積んでいる走りのよさと、スカイラインよりも豪華なインテリアが当時の不良をひきつけ、同じプラットフォームを持つケンメリとは、似て非なる人生を歩んできた。

 このローレルのオーナー金山延弘さんは、若いころ先輩が乗っていたローレルのカッコよさに憧れたのが購入のきっかけだという。ワンオーナー、実走10万kmという上質車にめぐり合い、購入してすぐにエンジンを今まで乗っていたS30ZのL28型改3.1Lに載せ換えた。この載せ替えのタイミングで同時にインジェクション化を施し、純正装備のエアコン、パワステと合わせて快適な平成の不良グルマが完成した。










フロントスポイラーはC130ローレルの専用品。ズースファスナーで取り付けられている。



バッテリーはトランクに移設され、台座や余計な穴は全てスムージング。配線類はなるべく見えないように隠して配置。パワステポンプもペイントして視覚的に排除し、「見せる」エンジンルームを造り上げた。



掲載:ノスタルジックスピード 2014年3月 Vol.003 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

TEXT:TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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