ハイウェイ時代の幕開け! 「ノーブルでダイナミックな彫刻美」印象的なボディサイドのウェッジライン|1976年式 日産 ローレル ハードトップ 1800 GL Vol.1

3本のウエッジが際立つボディサイド。Cピラーのバッジは、ハードトップ専用デザインで、通気口になっている。

       
【1976年式 日産 ローレル ハードトップ 1800 GL Vol.1】

東名高速や中央自動車道の工事が急ピッチで進み、ハイウェイ時代の幕開けとなる1968年4月、初代C30ローレルが誕生。ハイオーナーカーと呼ぶにふさわしい豪華さと高級感、気品、風格、そして高性能を併せ持つ、ステータスシンボルとして人気を集めた。

 2代目となるC130ローレルは、1972年4月に登場。初代を超えるハイオーナーカーにふさわしい「豪華さと高品質を誇り得るクルマ」としてデビューした。初代ローレルに比べ、全長・全幅とも大きくされた風格のあるボディのテーマは、「ノーブルでダイナミックな彫刻美」というもの。ボディサイドには直線的でシャープな3本のウエッジを中心に、全体的に彫りが深く、斬新で個性的なスタイリングとなっていた。もちろん、室内長・室内幅も広く取られているため、ゆったりとくつろげる空間が広がる。内装のデザインも、エクステリアと同様に彫刻美を意識し、インパネにはブロンズ色を採用するなど、格調の高いムードが演出されている。


ボディサイドの3本のウエッジによって、個性的なスタイリングを見せるC130ローレルハードトップ。コンビネーションランプがリアバンパーに埋め込まれているのが特徴だ。


純正のホイールキャップは、まるで新品のようなコンディション。当時は、走行中に外れる事も多かったようだ。


3本のウエッジが際立つボディサイド。Cピラーのバッジは、ハードトップ専用デザインで、通気口になっている。


4気筒L18型エンジンが搭載されたエンジンルームは、直列6気筒が収まるスペースがあるため、フロントミッドシップのような状態。エアクリーナーやラジエーターホースの配管が長い。


中央部には、上からAMラジオ、ヒーター組み込みベンチレーター、吹き出し口、カセットステレオ、アナログ時計がレイアウトされる。

1976年式 日産 ローレル ハードトップ 1800 GL Vol.2、Vol.3へ続く

1976年式 日産 ローレル ハードトップ 1800 GL(A-KBC131)主要諸元
●全長4500mm
●全幅1670mm
●全高1405mm
●ホイールベース2670mm
●トレッド前/後1380/1360mm
●最低地上高185mm
●室内長1850mm
●室内幅1380mm
●室内高1130mm
●車両重量1200kg
●乗車定員5名
●最高速度160km/h
●登坂能力tanθ0.49
●最小回転半径5.3m
●エンジン型式L18型
●エンジン種類水冷直列4気筒SOHC
●総排気量1770cc
●ボア×ストローク85.0×78.0mm
●圧縮比8.5:1
●最高出力105ps/6000rpm
●最大トルク15.0kg-m/3600rpm
●変速比1速3.382/2速2.013/3速1.312/4速1.000/後退3.365
●最終減速比4.111
●燃料タンク容量60L
●ステアリング形式リサーキュレーティングボール
●サスペンション前/後独立懸架ストラット/独立懸架セミトレーリング
●ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも6.5-14-4PR
●発売当時価格116万円

ノスタルジックヒーロー 2013年2月号 Vol.156(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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76年式 日産 ローレル ハードトップ 1800 GL記事一覧(全3記事)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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