いまの軽自動車よりも2.5cm長いだけ! では、ブリスターフェンダー付きの車幅はいくつ?|1984年式 ホンダ シティターボⅡ Vol.1

ほぼ当時のスタイルを保っているエクステリアは、ペイントもオリジナルのまま。ルーフの折り返し部分が錆びやすいので気をつけているという。フォグランプは純正に近いPIAA製をチョイス。

       
撮影場所にシティが現れると、取材班の口から同じ言葉が出た。「小さい! 可愛いね」。それもそのはず、ギュッと詰まった全長は、現代の軽自動車よりも25mm長いだけ。加えて、丸いヘッドライトと背の高いスタイルが、可愛らしさを増幅している。目の前に現れた瞬間に、ブルドッグ(ターボⅡの愛称)は取材班のアイドルになった。

 しかし、小さな3ドアボディには、可愛らしさとは不釣り合いなパフォーマンスを秘めている。ターボⅡは、当時の1.2Lクラスで初めて空冷式インタークーラーを装備することで、先にリリースされていたターボの100psを上回る110psというハイパワーを誇った。このインタークーラーは軽量かつ熱伝導率の高いアルミ製を採用。これにより、温度が上昇した吸入空気を効果的に冷却し空気密度を高めることができるため、当時の世界最高レベルの過給圧0.85kgf/㎠を達成することに成功した。



「チョロQのような、今のクルマにはない独特なスタイリングが可愛いですね」とオーナーが語る様に非常にコンパクト。

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この当時はデジタルメーターが流行。逆ピラミッドのブーストメーターが気分を盛り上げる。


ハイバックのシートはターボⅡ専用。ヤレが目立つ運転席座面以外は交換され、キレイな状態を保っている。


90%以上の部品を新設計したCOMBAXエンジン。エンジンは09年に走行6万kmの中古に乗せ替え。ウイークポイントのウオーターポンプは2度交換している。

1984年式シティターボⅡ(AA)
全長(mm) 3420
全幅(mm) 1625
全高(mm) 1470
ホイールベース(mm) 2220
トレッド前/後(mm) 1400/1390
車両重量(kg) 745(サンルーフ装着)
エンジン型式 ER
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1231
ボア×ストローク(mm) 66.0×90.0
圧縮比 7.6:1
最高出力(ps/rpm) 110/5500
最大トルク(kg-m/rpm) 16.3/3000
変速比 1速2.916/2速1.764/3速1.181/
4速0.846/5速0.655/後退2.916
最終減速比 4.066
ステアリング方式 ラック&ピニオン
サスペンション 前ストラット式
後ストラット式
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後リーディングトレーリング
タイヤ 185/60R13(前後とも)
発売当時価格 123万円

掲載:ハチマルヒーロー vol.16 2011年 11月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Motosuke Fujii/藤井元輔

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