全幅1845mmはベースのクラウンから150mm増! トヨタの大型乗用車の意欲作|1967年式 トヨタ クラウン・エイト Vol.1

2代目クラウンとして、1962年10月の第9回全日本自動車ショーの会場でお披露目されたRS40系クラウンは、観音開きの左右ドアを持つ初代に比べ、直線基調の洗練されたフォルムで姿を現した。1.9L水冷直列4気筒OHVの3R型エンジンを搭載。
全長は4610mm、全幅が1695mmで、小型自動車の5ナンバー寸法枠の中で、豪華さと快適性を両立させたトヨタの自信作だった。堅牢なXフレームを持つシャシー構造のため、上物となるボディを載せ替えることで、バリエーションを増やすことができた。

 一方、他の国内自動車メーカー各社も、高級乗用車市場に打って出てくる。日産は1963年2月にセドリック・スペシャルを発売。プリンスは同年6月にグロリア2000スーパー6を追加。三菱も直列6気筒エンジンを搭載した新型セダンを開発中で、トヨタもこの流れに乗り遅れるわけにはいかなかった。

 そこで開発されたのが、1964年4月に登場したクラウン・エイトだ。
 RS40クラウンをベースにシャシーを前後左右に拡大、ボディもインナーパネルを継ぎ足しながら大きくして、ホイールベースで+50mm、全長はバンパーも大型化して+110mm、全幅に至っては+150mmとなって、1845mmという堂々たるフォルムに生まれ変わったのだ。


正面から見ると、幅広感が際だつ。堂々たるたたずまいだ。


ホイールベースはベースに対して50mm延長。その分、ボディのどこを延ばしたかというと、左右のリアドアの部分。運転手付きのショーファードリブンとして、後席への乗り降りのしやすさに振り向けられた。


全席パワーウインドーを装着。ドアガラスの上げ下げだけでなく、前後の三角窓の開閉も、スイッチ操作だけでできる。当時の国産車としては画期的な高級装備だった。



ドアハンドルの右側に付くのが、パワーウインドーのスイッチ。






取材車両には、トランク内にオプションだったカークーラーが装着されていた。クーラー内には冷蔵庫もある。


ダッシュボード右端に付く「コンライト(自動点滅・ビーム切り替え装置)」のセンサー。前期型より小さいものが付いている。


クーラーの操作つまみなどは、ステアリングポスト右側の目立たない場所に設置してある。

1967年式トヨタ クラウン・エイト(VG10-B)
●全長4720mm
●全幅1845mm
●全高1460mm
●ホイールベース2740mm
●トレッド前/後1520/1540mm
●最低地上高185mm
●車両重量1375kg
●乗車定員6名
●登坂能力sinθ0.472
●最小回転半径5.9m
●エンジン型式V型
●エンジン種類水冷V型8気筒OHV
●総排気量2599cc
●ボア×ストローク78.0×68.0mm
●圧縮比9.0:1
●最高出力115ps/5000rpm
●最大トルク20.0kg-m/3000rpm
●燃料タンク容量50L
●変速機形式3要素1段2相式流体式トルクコンバーター
●変速比1速1.620/2速1.000/後退1.820
●最終減速比3.900
●サスペンション前/後独立懸架・コイル/4リンク・コイル
●ブレーキ前/後ツーリーディング/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも7.00-13,6P
●発売当時価格165万円

掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年10月号 Vol.153(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Kazuhisa Masuda/益田和久

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