「櫻井さんのコダワリが感じられます」と語るオーナーが憧れたオーテック。9日間で3300kmを走破する北海道1周ツーリングも敢行|88年式 日産 スカイラインGTS オーテックバージョン Vol.3

コアサポートに貼られた「PRODUCED BY 桜井真一郎」のプレート。

       
「スカイラインの父」と呼ばれる櫻井眞一郎氏のこだわりが盛り込まれた「日産スカイラインGTSオーテックバージョン」
 200台限定の貴重な個体を所有するのが若いころからスカイラインが好きだった高田英浩さんだ。

 C210ジャパンの4ドアをはじめ、R31の2ドアクーペGTSツインカム24、R32の2ドアGTS-4、R31の2ドアGTS-Xツインカムターボなどを乗り継ぎ、憧れのR31オーテックバージョンを05年12月に購入した。

 発売当時からR31オーテックバージョンに憧れていたらしいが、200台限定の400万円オーバーという価格では手が出せなかった。ところが、6年前に手が届く金額のオーテックバージョンを発見。それまでにもR31を2台も乗り継いでいたが、憧れのオーテックバージョンということもあって、購入を決意。それからは、3年前には部品がなくなる前にという思いで、メーターが8万kmの時点でエンジンはR31ハウスでオーバーホールし、ボディのサビは自分で板金するなど、できるだけノーマルの状態を保っている。

 ただし、最近はなかなか部品の入手が難しくなってきているとのころ。例えば、ブレーキローターは専用部品だが、メーカーでは製造廃止になってしまっている。そのため今後もノーマルを維持できるか心配だそうだ。

 だが、置物にするつもりはなく、日常はもちろん、奥さんと9日間で3300kmを走破する北海道1周ドライブに出かけるなど、憧れのR31オーテックバージョンを満喫している。


扱いやすさを優先し、低速からトルクを厚くすることで、加速性能を重視しているのが特徴。


オーテックジャパン・櫻井眞一郎氏のコダワリが盛り込まれたぜいたくな仕様だ。


センターコンソールに貼られたゴールドに輝くプレートは、200台限定のオーテックバージョンの証しだ。



標準では「ECCS」の文字が貼られるインマニ上部には、「TUNED by AUTECH」のプレートが貼られる。



コアサポートに貼られた「PRODUCED BY 桜井真一郎」のプレートは、前オーナーが装着したもの。




オーテックジャパンが改造申請した書類(コピー)をはじめ、カタログなどもコレクション。車検証の型式は「E-HR31改」と記されている。

掲載:ハチマルヒーロー 2011年 05月号 vol.15(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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