2年がかりで完成! L28型改3.1L&6速MTのワークス仕様|L28型改 71年式 日産 フェアレディZ Vol.2

       
オーナーにとって2台目のS30Zは、当初からサーキット専用車に仕立てるつもりだったので、ボディは「オオニシ車体工業」に依頼。各部の補強や軽量化、憧れのワークスフェンダー仕様にカスタムし、外装は日産トリコロールへの全塗装をリクエスト。


 エンジンや足回り、内装などに関しては、定評のあるアール・ファクトリーに依頼し、サーキット専用にチューンナップをオーダー。エンジンはパワー重視ではなく、高回転まで回して楽しめるようにと、L28型改3.1L仕様で組み上げられた。

また、ミッションはニスモ製S15用6速ミッションを搭載し、オーバーヒート対策にミッションオイルクーラーも装備。足回りやブレーキなどもサーキット走行を前提に強化されている。

さらに、万が一の場合に備え、ATL製の安全燃料タンクやロールケージ、消火器も装備。ダッシュ回りもメーターのレイアウトやスイッチ類が操作しやすいよう、ワンオフでパネルを製作。これらの作業を一気に行い、2年がかりでS30Zのサーキット専用車が完成した。



3本フィンで構成されたフロントグリルはオリジナルデザイン。その奥にはアルミ製ラジエーターの前に、大型のオイルクーラーが設置されている。助手席側のエアダクトはエンジンルームに伸びていて、キャブレターやタコ足にフレッシュエアを導入している。



純正バッテリーの位置には、オイルキャッチタンクを設置。



ホイールは鍛造のTE37V。サイズはフロントが17×9.5Jに245/40R17、リアは17×10Jに255/40R17を装着。ブレーキはフロントにAPレーシングの4ポットキャリパーとエンドレス製ローター、リアはDR30用ディスクブレーキを流用している。



奥に見えるのはミッションオイルクーラー。6速ミッションはオーバーヒート気味になるらしく、対策として装着。


掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo: Motosuke Fujii(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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