30年の時を経て、横浜港へと戻ってきたZ-Car|アメリカから持ち帰った大切なZ|77年式 ダットサン280Z Vol.2

晴れて280Zのオーナーとなった脇さんは、仕事は忙しく大変な日々だったが、趣味のクルマについては、バラ色の生活を送ることになった。

 通勤はミアータと280Zを交互に使用。ロサンゼルスのトーランスで活動している「P.C.H.ミッドナイト」という日本人S30オーナーの会に月1回顔を出すようになり、「Z‐Carウエストコートナショナルズ」や「ジャパニーズクラシックカーショー」にも参加。
また有名なZ‐CarクラブのひとつであるデザートZアソシエーション・アリゾナが主催するイベント参加のため、ラスベガスまで足を運んだりもした。


 また、日本では考えられないことだが、スーパーの駐車場で見知らぬ米国人女性に話しかけられ、S30Zや旧車について語り合ったこともあった。

 そんな旧車生活を楽しむ毎日だったが、2006年に帰国が決定。米国在住期間だけ乗る予定だったクルマを手放す時がやってきた。
しかし、苦楽を共にした280Zを手放すことはできず、横浜港へと輸送することに。

その際、前オーナーが保管していた280Zに関する資料を見直すと、30年前に横浜港から出航した事実が発覚。

つまり四半世紀以上の時を経て、280Zは横浜港へと戻ることになったのだ。

関連記事:帰国後も毎日通勤に。動かして調子を維持|アメリカから持ち帰った大切なZ|77年式 ダットサン280Z Vol.3


車体の色はKL0(D)というシルバー。オリジナルよりもほんの少しだけ赤みが強くなっている。


国内仕様のS30Zのシートとほぼ変わらないシート形状。シート中央には裂け目が入っているので、早く直したいと脇さん。



リア全面が開くリアゲート。当時の状態のまま維持されている。



エアクリーナーの場所がなくラジエーター前に追いやられている。

掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 10月号 vol.147(記事中の内容はすべて掲載当時のものです

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Hirano Akio/平野 陽

RECOMMENDED