「ハチマルヒーロー」誌39号で5ドアハッチセダンを特集した時の反響は完全に予想を裏切られた。「こんなマイナーなクルマ、見たい人は少ないんじゃない。まぁこっち(編集側)が楽しいからいいんだけど」と、そんな気持ちだったのだが、「懐かしい」とか「ほかのクルマも出して欲しい」とか、「待ってました!」とか、意外なほどに肯定的なコメントが返ってきて、その数も小特集にしては異例なほど多かった。おいおい、変態読者ばっかりだな……(褒め言葉です。くれぐれも)。
というわけで第2弾を掲載する運びとなったのだが、この特集は本当に大変。とにかく現存しているクルマがない! 四方手を尽くしても見つからないし、かろうじて見つかっても、とても目の肥えた(変態)読者のみなさんに納得してもらえるようなコンディションじゃない。内心、「好き勝手言いやがって、責任取れよ読者ども」と毒づきながらも、編集部総力戦で必死で探しましたよ。で、見つかったのが今回掲載した4台。期待に応えるべく超マイナー車もご用意しましたけど、どうですか?
でも、編集サイドとしてもこの特集は楽しい。これまで本誌で取り上げてこなかったクルマだから、知らないことだらけだし、新たな発見はあるし、なんと言っても珍しいクルマを直に見られるのは取材班の醍醐味なわけです。
年代から少しずつ登場して、バブル期前後に増殖。そして人知れず消えていった5ドアセダン。ターボやバブルといった華々しい歴史に隠れてしまうけれど、これもハチマル世代を象徴する出来事&クルマのひとつ。じつは、今回は掲載できなかったけれど、脈ありオーナーさんが数人見つかっているから、第3弾をやっちゃうかも!?
>> 【画像10枚】セダンとワゴンのいいとこ取り? それともただの珍車? マニア受け抜群の5ドアハッチセダン関連記事:5ドアハッチバックが好きだ!【MITSUBISHI LANCER】【MITSUBISHI MIRAGE】>> 兄弟車種でボディタイプを分けているパターンが、3代目ランサーと3代目ミラージュ。ベースは同じで、ランサーが5ドアセダン、ミラージュが3ドアハッチバック(4ドアノッチバックセダンもあり)というラインナップだった。
どちらも現存個体がなく、1.6ℓターボ+4WDのランサーGSRやミラージュサイボーグに乗ってるオーナーさん、いませんか?
【NISSAN PULSAR 5door Sedan】 【NISSAN PULSAR 4door Sedan】【NISSAN PULSAR 3door Hatchback】>> 1車種で複数のボディタイプを用意するのはごく当たり前。で、この4代目N14パルサーの場合はオーソドックスな4ドアセダンのほかに、GTI-Rなどの3ドア、そして5ドアセダンがラインナップされた。見よ、5ドアの取って付けたようなリアゲートとリアスポイラーを。「これなら普通のセダンでいいじゃん」という声が聞こえてきそう。このアンバランスさと不格好さにたまらなくキュンキュンする読者がいるはず。
【HONDA QUINT INTEGRA 5door】【HONDA QUINT INTEGRA 3door】【HONDA QUINT INTEGRA 4door Sedan】>> 85年にデビューしたクイントインテグラ。リトラクタブルヘッドライトや全車DOHCエンジンを搭載したことで話題となった。ボディタイプは3ドアクーペ、4ドアノッチバックセダン、5ドアハッチバックセダンの3タイプ。パッと見で区別がつきますか? クルマに詳しくない人が見たら、どれも同じに見えること間違いなし。それほどフォルムが似ている。この3タイプを揃えて撮影できたら楽しそうなんだが……。
WANTED!!!!!!!!!!!!!!
【NISSAN AUSTER EUROHATCH】
MITSUBISHI GALANT SPORTS】
>> この特集でぜひ登場させたいのがオースターユーロハッチとギャランスポーツ。でも、本当に見つからない。自薦他薦は問いません。「我こそは!」という立候補はもちろん、「乗ってる人知ってるよー」という情報でもかまいません。この2台に関する情報があったら教えてください!! あ、もちろんちゃんと動くクルマね。
初出:ハチマルヒーロー vol.45 2018年 1月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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