【前編】から続く【1971年式 日産 セドリック 2ドアハードトップGL(K230)後編】
慣らしをかねて北海道まで遠征したが、トラブルもなく約2000㎞を走破した。ちなみにもともとは3速ATだったミッションも、DR30用に換装済み。
ハコスカなどと違って選択肢が限られているという足まわりは、フロントがKYB製ガスショック+トヨシマH150の組み合わせ。リアはモンローのエアショックや3インチブロックなどでセットアップ。ブレーキ強化は、フロントにハイラックサーフ用の4ポットキャリパー&エスティマ用ローターを流用している。
このように、隅々まで手が入っているが、実は瀧柳さんが旧車に乗るのは30年ぶり。「クルマイジリも勉強しながらです」と謙遜するが、とてもそうは見えない仕上がりに脱帽だ。
>> 【画像13枚】自宅の車庫で積み換えた、亀有製のφ89㎜鍛造ピストンやL20型用フルフロー コンロッド、LD28型用クランクを組み込んだL28型改 3.1ℓ仕様のエンジン【前編】を読む>> 前期モデルの2ドアには標準装備のシーケンシャルウインカー(2ドアHTのGLはオプション装備)は、内側から外側へと点滅する仕組み。そこにほれた。輸出用エンブレムも装着する。
>> ステアリングはダッツンコンペに変更。快適性にもこだわり、オーディオはもちろん、キーレスエントリーやバックカメラも装備しており、モニター一体型のバックミラーには、後方の映像を映し出すことができる。
>> パワーウインドー付きなのも高級車の証明。元々はフロアAT仕様だったのをDR30用の71Bミッションへと載せ換えた。クラッチはORCシングルを使用する。今後は機械式LSDの導入やファイナル変更も予定する。
>> フロントのブレーキキャリパーはハイラックスサーフ用の対向4ポットを流用。これにエスティマ用ローターを加工して組み合わせることで制動力アップを図っている。
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1971年式 日産 セドリック 2ドアハードトップGL(K230)
■エクステリア:GX71用チンスポ、自作リアスポイラー、N-STYLE CUSTM製汎用ワイドフェンダー、リアサイドマーカーLED化
■エンジン:L28型改.3.1ℓ仕様(3096cc:N42ヘッド、N42マニアブロック)、ヘッド面研(0.8㎜)、φ39㎜ポート拡大研磨、88度加工カム、亀有製φ89㎜鍛造ピストン、L20型用フルフローコンロッド、LD28型用クランクシャフト
■点火系:亀有製レース用デスビ、MSD
■燃料系:ミツバ製電磁ポンプ、65ℓタンク
■吸排気系:ソレックス44PHH、φ43㎜タコ足、ハコスカ用φ50㎜ステンレス製マフラー流用
■冷却系:アールズ10段オイルクーラー
■駆動系:DR30スカイラインターボ用FS5W71Bミッション移植、ORC製400Lightシングルプレートクラッチ&軽量フライホイール
■足まわり:(F)KYB製Gas-a-Just KG5460、トヨシマ製H150スプリング( R)モンロー製エアショック+3インチブロック+リーフスプリングヘルパー
■ブレーキ:(F)ハイラックスサーフ用4ポットキャリパー、エスティマ用ローター加工流用
■タイヤ:ファルケンZIEX912(F)205/50R15 (R)225/50R15
■ホイール:RSワタナベ Rタイプ( F)15×10J-25( R)15×11J -38
■インテリア:ダッツンコンペステアリング、AAR製バケットシート、日本精機Defi製追加メーター(油温、水温、油圧)、パイオニア製デッキ/スピーカー、ドライブレコーダー、バックカメラ、キーレスエントリー、ETC
【前編】を読む初出:ノスタルジックスピード 2020年 2月号 vol.23
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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