吠えろ! ツイン・エンジン!【3】メカドックの世界線ではスズキではなくいすゞだった前後2機搭載! ハイギヤードの東條誠|1982年式 いすゞ ピアッツァ XE

チューニングの度肝を抜いた 驚愕のツインエンジンを搭載!

【1982年式 いすゞ ピアッツァ XE Vol.3】

【画像20枚】上級グレードであるXEに搭載されるエンジンはG200型DOHC。エアフロセンサーやクランク角センサー、アイドルスピードコントローラーなどをコンピューター制御し、燃焼を最適に管理。低燃費とハイレスポンスを両立する

さて、メカドックに話を戻すと、ピアッツァのチューニングカーに乗るのはハイギヤードの東條誠。このピアッツァは、G200型エンジン搭載モデルをベースに、通常のエンジンに加えてリアのラゲッジスペースにもう1基エンジンを搭載するツインエンジン仕様で、コンピューターで回転数をシンクロさせている。


>> 車名ステッカーが貼られるクォーターウインドウ下。

これを読んだとき、「2つもエンジンあるって反則じゃん!」と思ったことを今でも鮮明に覚えている。

「こんなのできるワケない」という読者の反応を予想してか、60年代のアメリカでトム・イーボがV8エンジンを4基搭載したゼロヨンマシンを作ったという小ネタも併記。夢物語ではないことをしっかりとフォローし、リアリティーを高めていた。


>>本文でも触れた通り、ピアッツァはキャノンボール編で登場。ハイギヤードの東條の手により、前後にエンジンを搭載したツインエンジンという驚愕のチューニングが施されていた。その最高出力は135ps×2の270psというハイパワー。ツインターボ化した風見のセリカXXと激闘を演じる。バトル中にドアミラーを「チョン、チョン」と当ててお互いが名乗るシーンは名場面のひとつだ。しかし、ハイパワーとエンジン1基分の重量増があるにもかかわらず、東條はブレーキの強化を怠っていた。それを風見に指摘された東條は「高速時はエンジンブレーキを使う! だからブレーキなんざノーマルで十分よ!」と言い放つ。だが、そのブレーキが仇となった東條は……。


1982年式 いすゞ ピアッツァ XE(JR130)

全長×全幅×全高(mm) 4310×1655×1300
ホイールベース(mm) 2440
トレッド前/後(mm) 1345/1355
車両重量(kg) 1190
エンジン型式 G200型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1949
ボア×ストローク(mm) 87.0×82.0
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps/rpm) 135/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 17.0/5000
変速比 1速3.312/2速2.054/3速1.400/4速1.000/5速0.840/後退3.550
最終減速比 3.909
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/3リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/70R13(前後とも)
発売当時価格 246.5万円

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【4】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1982年式 いすゞ ピアッツァ XE(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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