ライバル那智渡の駆ったSA22C【2】徹底して走りを意識して開発された「ロータリー・スペシャリティー」|1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT

スポーツカーのアイコンと言えるリトラクタブルヘッドライトだが、上げると一気に愛きょうのあるマスクに変身する。なお、GTにはハロゲンヘッドライトが標準装備されていた

【1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT Vol.2】

【画像15枚】大きなグラスハッチが特徴的なリアビュー。80年のマイナーチェンジで、リアコンビランプやバンパーの意匠が変更された

SA22Cが発売されたのは1978年。当時はオイルショックや新たな排ガス規制が施行され、クルマを取り巻く環境は非常に厳しいものだった。

そんなスポーツカー不毛の時代だったこともあり、SA22Cはスポーツカーとは名乗らずに「ロータリー・スペシャリティー」としてデビュー。とはいえ、軽量かつコンパクトなボディやリトラクタブルヘッドライトは、どこからどう見てもスポーツカーそのもの。

さらに、高回転までストレスなく回る12A型エンジンや、それをフロントミッドシップに搭載したことで実現した50.7対49.3という理想に近い前後重量バランスなど、走りを徹底的に意識して開発されたことは明確だった。



>>トヨタ2000GT以来のリトラクタブルヘッドライトを採用したフロントマスク。Cd値は0.36を達成した。

1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT(SA22C)

全長×全幅×全高(mm) 4285×1675×1260
ホイールベース(mm)  2420
トレッド前/後(mm) 1420/1400
車両重量(kg)  1005
エンジン型式  12A型
エンジン種類 2ローター・ロータリー
総排気量(cc) 573×2
圧縮比9.4:1
最高出力(ps/rpm) 130/7000
最大トルク(kg-m/rpm) 16.5/4000
燃料タンク(ℓ)55
変速比 1速3.674/2速2.217/3速1.432/
4速1.000/5速0.825/後退3.542
最終減速比 3.909
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 185/70R13(前後とも)
発売当時価格 140.0万円

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT(全5記事)
【3】へ続く

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

RECOMMENDED

RELATED

RANKING