1JZクラウンバン【3】ムーンアイズで1JZ型への換装を決意! ユーザーカー換装車第一号に|1969年式 トヨペット クラウンバン

換装されたエンジンは、M型の後でトヨタ6気筒の主軸となったJZ型の2.5ℓ仕様1JZ-GE型。フレーム構造の130クラウンに搭載されていたこともあり、旧型クラウンでのエンジンスワップにおいて使用頻度が高い

直列6気筒のM型、もしくは4気筒のR型が標準設定だった50系クラウンに、同じトヨタの直列6気筒ユニットである1JZ型を換装するのはよく知られた方法だ。だが、ただ積んだだけでは、思わぬ落とし穴が! 失敗を経て見事に復活をとげた前期型バンの改善策から、クラウンカスタムの明るい未来が見えてくる!

【1969年式 トヨペット クラウンバン Vol.3】

【画像23枚】サードの燃圧計も装備。ECUを使った現代の1JZ型エンジンであったとしても、こういったアナログの計器を頼ってもいい

そんなクラウンバン、ノスタルジックスピード的にどうすごいのか? 

ここからメカの部分に話題を変えよう。最大のポイントは、トヨタの2.5Lエンジン1JZ-GE型に換装していることだ。この手のクルマでエンジン換装を行う場合、古いエンジンならではのトラブルやパーツ供給への不安、流れについていけない性能不足などから踏み切るケースが多い。

オーナーもご多分にもれず、シングルキャブ付きM-C型エンジン(100PS/15.5kg‐m)のあまりの遅さに悩んでいたようで、2007年、クラウンのカスタムとして有名なムーンアイズにおいて、1JZ型の換装を決意。デモカー以外での換装第1号車となった。


>>エアインテークはワンオフで作ったもの。雑然としている純正のエンジンルームから、配線やサービスホールを隠す、いまどきの仕上げ方を用いているのにも好感が持てる。

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【4】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 トヨペット クラウンバン(全7記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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