世界チャンピオンに0.014秒届かなかった、新世代のレジェンドライダー、中野真矢|オートバイレースライダー レジェンドファイル 【vol.2】

ホンダ CBR600RRコニカミノルタ 中野真矢スペシャルエディション

       

移籍1年目からその実力を発揮し、表彰台も獲得。この表彰台が皆に喜ばれたと中野はうれしそうに語る。中野がライダーとしてだけでなく、高いマシン開発能力を持つことが証明されたカワサキへの移籍だったのである。
その後2007年にホンダへ移籍。この時のマシンであるRC212Vと同じカラーリングで販売されたのが前ページに掲載したCBR600RR。翌年は安定した走りを見せ総合9位を獲得するも、2009年におったけがの影響で引退。引退会見を行ったこともライダーとしては初めてで、ここでも「新世代ライダー」を感じさせた。
引退直前の2008年にスタートした「56design」ブランドの旗艦店としてショールームが2023年にオープン。隣接するレストラン「フィオレット」とともに中野真矢の次の展開が楽しみな昨今。
バイクレーサーとしてではなく、別の形でのバイクへの関わりが彼の魅力をさらに引き立てている。


>>1999年から続くカー&バイクライフ番組「FMドライバーズミーティング」とのコラボによる共同取材。同番組のパーソナリティーであるレーサー鹿島と中野真矢のトークは3月31日(日)と4月7日(日)に放送される予定だ。
公式サイト:https://okjapan.jp/blog/racerk/

text : Hachimaru Hero/編集部 photo : Yasui Hiromitsu/安井宏充

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