「プロペラシャフトもジャパンの純正がそのまま無加工で付いちゃった」豊富な知見があってこその|1977年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X【6】

トップシークレットのオリジナル商品であるφ350mmステアリングを装着。インパネは基本的にノーマルの状態を保っている

【6/7】最高速の世界で名をはせるトップシークレットが、なんと旧車をチューニング! 「JAPAN-R」と名付けられた77年式のC210スカイラインは、東京オートサロンに出展されるや大きな話題となった。RB型エンジンスワップを実現したジャパンの製作秘話について、トップシークレットのBOSS「スモーキー永田」さんに聞いた。

【1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X Vol.6】

【画像27枚】トランスミッションはR32スカイライン用の71C 5速MTを使用。RB30型ブロックとはアダプターを介して接続されている。ミッションマウントもワンオフで製作
では、そのパワーソースであるRB30型ブロック+RB26型ヘッドのハイブリッドユニットは、どのようにジャパンのエンジンルームに搭載されたのだろうか?

「R32にR35を移植した時もそうだったんだけど、日産車って年代が違っても共通している部分が多いんだよね。ドアのキャッチがR32とR35で一緒だったりとか(笑)。今回のジャパンでいうと、ミッションはR32用の71Cを使ったんだけど、シフトゲートの位置はピッタリだし、プロペラシャフトもジャパンの純正がそのまま無加工で付いちゃった。フロントメンバーはオイルパンの形状に合わせて加工してあるけど、大きくイジったのはほんとそれぐらいかな」

意外と簡単だったとばかりに説明してくれた永田さんだが、それは長年にわたって日産車をチューニングしてきた豊富な知見があってこそだろう。
【7】に続く


>>シートはショルダー幅が495mmとコンパクトに設計されているBRIDEのSTREAMシリーズを採用。チャコールグレーのスエード調素材は、ジャパンのシート素材とも風合いが似ており、コックピットの雰囲気も壊さない。


>>エンジン制御は、使い慣れたHKSのF-CON V proを採用。パワー&レスポンスとも完ぺきなセッティングを行っている。

主要諸元 SPECIFICATIONS
1977年式 スカイラインHT 2000 GT-E・X(HGC210)

■エクステリア:ホンダ純正シルバーオールペイント、フロントスポイラー、前後オーバーフェンダー、GT-Rエンブレム
■エンジン:RB30型ブロック+RB26型ヘッド、圧縮比10.2:1、N1用ピストン、IN264度/EX264度カム
■吸排気系:RB26型用スロットル、トップシークレット製ワンオフタコ足(6-2)/ワンオフマフラー
■ステ冷却系:ラジエーターリザーバータンク、オイルクーラー
■制御系:HKS製FコンVプロ
■駆動系:R32用71Cミッション
■サスペンション:(F)R35シェルケース加工 (R)トップシークレット製R32用サスペンション
■ブレーキ:(F)STARROAD製鍛造4ポットキャリパーキット
■タイヤ:プリヂストン ポテンザRE-01 (F)205/55R15 (R)225/50R15
■ホイール:GLOWSTARブラックカット グレークリアディスク/ブロンズアルマイトリム
(F)15×8J -3(Oディスク) (R)15×9J -15(Oディスク)
■インテリア:パーソナル製トップシークレットステアリング、ブリッド製ストリームスシート×2脚、A/Fメーター、トップシークレット製フロアマット/シフトノブ

>>全ての画像を見る>>

【7】へ続く
初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1977年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X(全7記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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