初代より短く広く。185psでデビューした2代目|ノーマルの前期サバンナRX-7 GT-X 2

ステアリング以外はノーマルの状態をキープ。中央にタコメーターがレイアウトされたスポーツカーらしいインパネだ。

ロータリーエンジンを生かし 進化し続けたリアル・スポーツの栄光

FC3S サバンナRX-7 前期

1980年代のど真ん中にあたる85年に登場したのが、2代目となるFC3SサバンナRX-7だ。初代(SA22C)は割とライトウエイトスポーツ的なクルマだったのに対し、FC3Sは本格的なスポーツカーを目指していた。2ドアクーペのスタイルは初代から大幅に洗練されたものだが、全幅を20mm広げながら、全長を10mm短くすることで、ギリギリ4名乗車のスペースを確保しつつ、より高い運動性能を引き出すパッケージングとなっていた。

 搭載されたエンジンは、もちろんマツダが世界に誇るロータリーエンジンで、新開発の13B型(654cc×2)。しかも、国内仕様はインタークーラー付きターボのみのラインナップとなっていて、最高出力は185psを誇り、まさにリアルスポーツと呼ぶに相応しいポテンシャルを誇った。

 さらに、89年4月にマイナーチェンジが施され、リアのコンビネーションランプを角形から丸形へ、シートやメーター類のデザインが変更されるなどリフレッシュ。同時に、ライバルたちのハイパワー競争に引けをとらないため、エンジンはタービンなどの改良によって185psから205psへとパワーアップが施されることになる。

 グレードは廉価版の「GT」、 標準仕様の「GT‐R」、ビスカス式LSDとアルミボンネット(後期)を装備する「GT‐X」、豪華装備の「GTリミテッド」の4種類。また、2シーター仕様のハイスペックな特別仕様「アンフィニシリーズ」が発売されたり、87年8月には「カブリオレ」が追加されるなど、幅広いニーズに合わせたラインナップで、高い人気を誇った。




ラゲージスペースには、荷物を固定するためのベルトがX状に装備されている。



リアのストラット上部には、純正でスピーカーがマウントされていて、上部にはメッシュのカバーが付く。



リアゲートの右側にはランプが装備されている。


ハチマルヒーローvol.12 2009年 12月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:KAMISATO RYOTETSU/神里亮徹

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