三菱ブースの主役は最高速度323km/hをマークする近未来のスポーツクーペだった|第27回 東京モーターショー 1987 いすゞ、三菱編【4】

87年はモデルチェンジしたばかりのミラージュとギャランが主役。発売されたばかりだったので人気者だった。また、現実的な参考出品車も評判を呼んでいる。パジェロやミラージュなど、モータースポーツ車両も見応えがあった。

【第27回 東京モーターショー 1987 いすゞ、三菱編 vol.4】

モーターショーの直前にミラージュとギャランを相次いでモデルチェンジした三菱は、新しいコンセプトカーのHSRを中心にディスプレイを行った。エアロダイナミクスを追求した近未来のスポーツクーペに見える。が、メカニズムの多くはデビューしたばかりのギャランVR-4からの流用だ。

ドライバーの後ろに置かれるエンジンはギャランの4G63型直列4気筒DOHCターボで、これを高回転化し、300ps近くまでパワーアップした。ショー前に実際に走らせ、最高速度323km/hをマークしている。駆動方式はフルタイム4WDだ。

レーシングカーのようなモノコック構造で、ボディはカーボンファイバーやポリカーボネートなどの素材である。後方だけでなくフロント下にも可変スポイラーを装備した。空気抵抗係数はCd=0.20と発表されている。
【画像12枚】87年はモデルチェンジしたばかりのミラージュとギャランが主役。発売されたばかりだったので人気者だった。また、現実的な参考出品車も評判を呼んでいる。パジェロやミラージュなど、モータースポーツ車両も見応えがあった。


三菱HSR

三菱の技術の粋を集めた近未来のスポーツクーペだ。スタイリッシュなデザインだが、メカニズムはギャランVR-4のもの。実際に(日本自動車研究所)のオーバルコースで323km/hを記録した。

【4】へ続く

初出:ハチマルヒーロー2017年7月号 vol.42
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

第27回 東京モーターショー 1987 いすゞ、三菱編(全6記事)

TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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