横山剣と、クルマと映画。そして音楽|横山剣 スペシャルインタビュー【2】

2019年のノスタルジック2デイズでは2日目の2月24日(日)のトリとしてステージに登場

今年もノスタルジック2デイズのステージに立ってくれたクレイジーケンバンドの横山剣さん。ベレットをテーマに作曲するなどいすゞ愛に溢れた剣さんにインタビュー。レース活動のこと、クルマ関連の著作本など、さまざまな話が飛び出した。

【横山剣 スペシャルインタビュー vol.2】

ーー本といえば、昨年は著書「僕の好きな車」も出されました。剣さんのセレクトによる70台以上の名車・旧車・ダメ車・珍車との思い出や妄想が詰まっていて、クルマ好きはもちろん、そうでない人も楽しく読める1冊。元は雑誌の連載コラムなんですよね。

横山 そうです。取り上げるお題は毎回その場で決める感じで、楽しくやらせていただきました。


ーーそれぞれのクルマに絡めて、ファッション、映画、音楽など豊富な話題が飛び出してきます。

横山 モータースポーツ絡みの映画は本当に多かったですからね。映画でモータースポーツを知ったのは「グラン・プリ」で、その次に知ったのが「男と女」。ムスタングのプロモーションビデオのような映画でした(笑)。石原裕次郎さんの「栄光への5000キロ」もインパクトがありました。北野元選手のマシンとか、当時の日本グランプリの映像をちゃんと使っててね。あと桑島さんも出演した「爆発! 暴走遊戯」。映画館に通って何回も観ました。


ーー音楽も、このクルマでここを走るならこの曲がピッタリ、みたいな話がいくつも出てきます。

横山 条件反射みたいに、ここを通るとこれが鳴る、みたいなサウンドがあるんです。特にユーミン(松任谷由実)さんなんかは、中央高速もあれば首都高横羽線もあって……。


ーートークショーでも話していましたが、本に出てくるクルマとイメージの結びつけ方がDJ的というか、意外性がありつつ「なるほど!」と思えて痛快でした。

横山 司会の安東弘樹アナウンサーが言っていたように、一見かけ離れていると思えるものも、グラデーション状に理解できるところが自分の中にあるんです。立ち位置的に似ているとか。クルマの顔つきも、ベレットは水原弘さんに似てるとか、二谷英明さんはダンプカーみたいだとか(笑)、そういう「顔相」のようなものがあるんです。スカイラインスポーツの顔はちょっと怖い、とか。


ーーあと、現行車種も含めた最近のクルマもけっこう取り上げられています。そういうクルマにも剣さんの眼にかなうものがあるんですね。

横山 そうですね。どこかにクラシカルなテイストがなんとなく感じられるものが好きです。例えばトヨタC-HRなんて、現代的ではありますけど、子供の頃に思っていた未来感みたいなところもある。トークショーで話したインサイトも、初代のやつはかなり未来感がありますね。レトロフューチャーというか。

【画像11枚】「僕の好きなクルマ」の中で剣さんは、クルマに絡めた映画や、音楽について語ってくれた。



>>2019年のノスタルジック2デイズでは2日目の2月24日(日)のトリとしてステージに登場。2018年のクラシックレース活動について語っていただいた。



【3】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年6月号 vol.193
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

横山剣 スペシャルインタビュー(全3記事)

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text:Isao Nishimoto/西本 勲 photo:Motosuke Fujii/藤井元輔

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