興味あるかたはお付き合いください、マニアなお宝です! 貴重な昭和初期のオイル缶|珍車秘宝館 第13回【1】

秘宝館の奥から運び出された昭和初期のオイル缶。これがお宝に見えるようになれば、立派なド変態マニアです。ちなみに、後ろのマツダ360クーペは館長のアシグルマです。

       
今回は、館長秘蔵のコレクションの中から、昭和初期のオイル缶を紹介。最近は、アンティークアイテムとして、ガレージの飾りとしても人気があるようだが、当時を知る資料としての価値も高いのだ。

【珍車秘宝館 第13回 貴重な昭和初期のオイル缶  vol.1】

珍車秘宝館の館長だけあって、ガレージの奥には何やら意味不明の物体が数多く保管されている。一般人が見ると、ただのゴミにしか思えないが、館長クラスのド変態なマニアになるとお宝になるらしい。今回は、ゴミ(お宝)の山から引っ張り出した、昭和初期のオイル缶を見せてくれるそうなので、興味あるかたはお付き合いください。

「このオイル缶は、20年ほど前に、近くの大きな農家の方から相談を受けました。古い農業用発動機を所有していたそうで、その農発は業者が引き取ってくれたのですが、付属品は置いていかれたので、処分してほしいとの連絡をもらったんです。それで、見に行ったところ、見たことがないオイル缶がたくさんあったんです」と館長。20年前の出来事を、つい最近のことのように楽しそうに語っていますが、20年前です(取材時より)。

【画像17枚】さすが珍車秘宝館の館長ともいうべき、マニアなお宝!?昭和初期のオイル缶たち。ペンラッドオイルやえエッソ、モービロイル。そして東洋工業純正アローオイルなど


>>モービロイルの4L缶で、とても貴重な逸品。「1903年のライト兄弟による動力飛行機の初飛行に使われていたエンジンオイルがモービロイルのようで、1927年に大西洋無着陸横断飛行のエンジンに使われていたオイルもこのモービロイルだそうです。世界的良質潤滑油の代名詞でした。ペガサスの向きが特徴で、今とは逆です。1960年代半ばに今の右向きになったんです」と館長。


>>エッソオイルの表示部分にうたい文句が書かれている。エッソは1927年に創業された会社で、アメリカでも古いブランドになる。


>>正確な製造年は残念ながら分からないが、1920年代から30年代に製造されたのは間違いない。




【2】へ続く


初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

珍車秘宝館 第13回(全2記事)

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photo&text:珍車秘宝館 館長

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