【1】から続く毎年、全米では多くのZカー(フェアレディZ)のイベントやカーショーが行われているが、その中でもZCCA(Zカー・クラブ・アソシエーション)が主催する「Zカー・コンベンション」、通称「Zコン」は、毎年、北米とカナダの都市を順番に巡り、各地で開催され、最大級のZファンの祭典となっている。
【Zの名を残す者 第31回Zカーコンペティション vol.2】
Zコン初日の、レセプションパーティーに続いては、前のページで紹介した歴代Zだけのカーコンテストを開催。会場はアトランタの巨大ショッピングモールのパーキングで、参加台数は200台ほど。各年代、各クラスに分けられ、厳正な審査が行われた。
また、ロード・アトランタサーキットでは走行会が行われ、BREやボブシャープレーシングのマシンなども展示された。参加者によるパレードランでは、コース上を300台以上のZが埋め尽くし、圧巻の光景を描き出した。その後は、Zの車両を並べ、「Z」の文字を作り上空から撮影。さらに地元ショップ「Z1」のオーナー、ラッセルさんの好意で、350Z/370Zのチューニングカーで同乗走行を体験させてもらった。
【画像55枚】Zカー・コンペエティションでは、300台以上のZによる圧巻のパレードランが行われた! 最終日は、ピープルズチョイスカーショーというオール日産車のコンテンストを開催。510や、ピックアップ、インフィニティなどの参加もあり、大いに盛り上がる。
そして夜には、アワードバンケット(表彰と晩さん)が開催され、400人を超すZカーガイとその家族が参加。お互いに友好を深め、再会を約束した。
筆者は、すでに20年以上、このZconへの参加を続け、スポンサー企業としてのサポートを行っているが、これからもZの文化を継承していけるよう、日本からの参加者が増えてくれることを願うばかりである。
>>残念ながらオーナーに出会えなかったので確証はないが、おそらくカルフォルニア州のショップ、ピエーレで仕上げた260Zだと思われる。
>>S31の2by2モデル。もともと人気がないモデルだったが、ここ数年、米国内の中古車市場で価格が上がっている。
>>旧交をあたためる松尾さんとピート・ブロックさん。
初出:ノスタルジックヒーロー 2019年4月号 Vol.192
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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