【ディテールへのこだわり満載でマニア心をくすぐる チャンピオンのスウェットこそオヤジが着るべき! 】
「マイ・ファイバリット」は、スウェットパーカーを取り上げる。なかでもUSチャンピオン社製アイテムは、キング・オブ・スウェットと呼ばれるスウェットウェアの元祖であり、デニムと同様にビンテージものはプレミアム価格となっており、レアアイテムもあってマニア心をそそるワールドが展開する。
チャンピオンのスウェットウェアの起源は1930年代までさかのぼり、動きやすく、過酷な使用条件でも丈夫で、着心地の良さを実現する。これはオリジナル製法のリバースウィープやステッチにより、スポーツウェアからワークウェアとしても最適な機能を実現している。アメリカでは発売以来、現在に至るまで大学や軍、プロスポーツでも正式ウェアとして採用されていることも、チャンピオンのスウェットがただ者ではないことを物語る。
「スウェットって、若者のアイテムでしょ!? アメカジなんて……」と思うなかれ。オヤジだからこそ、この伝統ある本物だけが持つ良さを知っていることをアピールできる逸品といえる。もっと若い者とは年期が違うことを示すべきなのだ。
このパーカーは1970年代のビンテージで、ブルーのワンカラータグがその年代を示している。チャンピオンのスウェットは、このタグの種類によって年代を特定できるようになっており、そんなところもマニアにはグッとくる。そして胸のプリントは「マックツール」となっている。これは正規のもではなく別注されたものと思われ、数量に限りがありレア度が高い。プリントにはカレッジもの、フットボールチームものは流通量が多くよく知られているが、プリントの柄もコレクションの対象となっている。
というように、チャンピオンのスウェットには、単なるスポーツウェアにない魅力がつまっているのだ。
なお、古着はちょっと……という人には、1970年代のビンテージ風加工をした新品も販売されることもあるので、要チェックだ。
>> 【画像5枚】キング・オブ・スウェット、伝説のチャンピオンのスウェットなど>> 今回のサンプルは、コレ! 胸のプリントはスクリーンプリントによる「MAC TOOLS」のロゴがあしらわれたレンチの絵柄となっている。クルマものは別注アイテムが多く、レア度が高いとされる。
初出:ノスタルジックヒーロー 2018年6月号 vol.187
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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