早速試してみた! 白ぼけ劣化した樹脂パーツが簡単に黒光り! ゴムの柔軟性が復活! OS スーパーグロスが登場

OS技研が発売する樹脂パーツ復活材「OS スーパーグロス」。パッケージはOS技研の高性能オイル「OS EXTRA MOTOR OIL 15W-50」のデザインがモチーフ。ボトル/スポンジ/ファイバ―クロスなどもイメージカラーであるOSブルーで統一。

       
OS技研は、エンジン・ミッション・クラッチ・LSD等の駆動系チューニングパーツのメーカーだ。旧車系の製品も幅広くラインナップしており、素材から開発、設計、製造まで、すべて日本で行う「JAPAN QUALITY」のものづくりにこだわっているメーカーでもある。

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 そのOS技研が、「お客さまの声に耳を傾け、本当に必要な商品を現実的な価格で提供する」をモットーにオンラインショップという形で2020年12月にスタートした「OSファクトリーライン」。
 自社設計・製造の少量生産部品だけでなく、OS技研が長年の経験で得た知見を提供し、共同開発した商品。商品をテストし、技術的に自社で販売するクオリティーにあると判断したアイテム(アパレルも)を販売している。
 キックオフから1年半。サイトをのぞくとアイテム数も増え、ジャンルも広がりを見せるOSファクトリーラインに7月中旬頃、新たな商品「OSスーパーグロス」が仲間入りする。

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OS SUPER GLOSSの付属品
1: メインの未塗装樹脂復活剤(コーティング剤・内容量30mmL)
2: 液剤の特性に合わせて、塗りのばしやすさを追求した専用スポンジ×2個
3: プロが厳選したコーティング専用マイクロファイバークロス
4: 写真入りの作業手順ならびに作業エリアの禁止事項および注意事項が明記された説明書

とくに説明書は仕上がりの有無だけでなく、思わぬトラブルの原因や可能性を知るために熟読すべし!
 



 この商品は白化した樹脂部品の復活、ゴム類の保護を目的とした同社初のケミカルグッズ。実は、「ノスタルジック2デイズ2022」のOS技研ブース内にひっそりとケミカルコーナーがあったのは、この布石だったというわけだ。
「塗装されていない樹脂類は紫外線などでどうしても劣化する。傷んだら交換したいが旧車の部品はすでに多くが製造廃止。ならば樹脂/ゴム製品を簡単に手入れし、保護できるものができないか」というユーザーの声から検討を開始。カーコーティングメーカーの協力を得られ、サンプルを製造。テストした結果、高評価が得られたので正式に製造・販売を決めたそうだ。
「最初はPR用グッズとして活用して終了という予定でしたが、施工すると大げさではなく感動できるレベル。まわりからも『こりゃ売らなきゃいけんわ』という声もあり、商品化することとなりました」と何森行治社長。
 狙いは「オーナーの愛車ケア促進」。簡単にいえば、クルマに触れる機会を増やし、カーライフをもっと楽しんでもらいたい思いがある。自分の手で作業すれば、愛着も深まるというワケだ。
 復活剤はコーティングのプロが実際に使っているものとほぼ同じ本格的なもの。そのため下準備や若干の注意点は必要だが、作業自体はまず表面の汚れを落として乾燥、乾いたら液をスポンジで2度塗りこみ、仕上げ拭き。その後、10分以上待てば完成と簡単。
 ひと塗り目から復活剤が傷んだ樹脂やゴムの隙間に浸透し、コーティング被膜を形成。はっきりと色が変わり、効果が実感できるのが気持ちいい。2度目を塗りこめばムラもなくなり、つややかさもアップ。どんどんキレイになるので楽しく作業できるはずだ。
 また、液剤が表面をコートするので劣化進行を抑制するメリットもあり。作業時間は乾燥時間を除けば20分程度。ちょっとした空き時間にできるので、ぜひ1本備えておきたい。


TRY&CHECK
実車の樹脂パーツなどで実力をチェック
樹脂やゴム、カーボンパーツも見事復活‼︎

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 OS技研が自信を持って世に送り出すOSスーパーグロス。その実力は果たして本物なのか⁉ 「論より実戦」ということで、読者諸氏の代わりに早速サンプル(写真右)を使って、すでに効果を確認済みの樹脂、ゴム、カーボンパーツにヌリヌリしてみた。その結果は効果抜群のひと言。ひと塗り目から素材がサッと黒くなり、取材班一同「オーッ」と思わず声を上げたほど。こうなるといろいろ試したくなるのは人のさが。その効果は以下をご覧あれ。


PROCESS
白ボケした樹脂パーツを
復活させる施工行程

作業手順はボディ保護ためのマスキングを施す以外はワックス掛けとほぼ変わらない。丁寧に根気よくが基本で、洗車後に乾燥を待つ、塗り作業もムラが出ないように伸ばす、膜が均一になるようにレベリングを念入りに行うこと。また、専用クロスによる拭き上げ後はすぐ走るのはNG。10分以上は施行箇所に触れずに乾燥するのを待てばOK。作業時間は乾燥時間を除けば約20分程度。キレイに仕上げるためには少し我慢ですね。

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詳細な施工行程を写真でチェック


case #01
外装の樹脂製パーツに施工

サンプルカーはAE85トミタクレビン。洗車はしても樹脂部分までは手入れしないもの。かなり白化が進んでいた。ただし、施工は慣れも必要なので最初は目立たない場所で試すのがセオリー。ラジオのアンテナ部分はうってつけだろう。

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外装パーツへの施工例を写真でチェック


case #02
インテリアの樹脂製パーツに施工

エクステリア以上に樹脂類やゴム関係のパーツが多いインテリア。屋外保管の場合、無防備に置いておくと、日光が当たるウィンドー周辺のパーツは劣化し、色あせしやすい(旧車の白ガラスは特に)。こうした部分もOSスーパーグロスならリペア可能。UVケア成分も含まれているので、樹脂パーツの保護性能も期待できる。

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インテリアの樹脂パーツへの施工例を写真でチェック


case #03
ウエザーストリップなどのゴム系に施工

樹脂だけでなくゴム類にも効果あり。ゴムは白くなるだけでなく、硬化していずれはボロボロになるので、雨漏りなどの原因になる。交換が理想だが、塗布によりゴムの柔軟性が復活し、紫外線抑制効果で延命が可能だ。


ゴム類への施工例を写真でチェック


case#04
白っぽく劣化したカーボンウイングに施工

今回のテストでOS技研スタッフ、取材班が「復活は難しいのではないか」と予想した傷みの激しいカーボン製ウイング。それもカーボン目がくっきりと見え、美しい姿に戻り全員が感動した。塗り直し費用が浮いた分、他のパーツ購入に回せる。








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「常に新たなものに挑戦し、さまざまニーズに応えたい思いから、初のケミカルグッズをリリースします。施工した効果が高く、素直に感動できたことも市販化を後押ししました。ぜひ試していただき、驚いていただきたいですね」とOS技研の何森社長。


■商品名: OSスーパーグロス
■発売: 7月中予定
■価格: 2970円(税込み)
■OS技研 Factory Line
https://os-factoryline.shop-pro.jp/

■問い合わせ先 OS技研 : tel 086-277-6609
https://osgiken.co.jp/

text : Shinichi Yamazaki/山崎真一

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