【 日産ラリーカーマニアの日常 Vol.3】
【2】から続く その後もラリーカーへの情熱は増すばかりで、パーツだけではなくラリー仕様車自体もどんどん買い足され、駐車場もあっという間にトリコロールカラーで埋まってしまった。
収集はさらに当時のステッカー、グッズ、ポスター、新聞の切り抜き、雑誌などなど多岐にわたる。実際取材で撮影できたのはすぐ取り出せるとこにあったものだけ。彼のコレクションの数%程度のものだろう。
2018年現在、オーナーは次世代旧車界代表的存在として全日本ダットサン会副会長、クラブU12代表など数々のカークラブで重要な役割を担う。そのため仕事以外でも多忙な日々を送っているが、2014年には新たにSSS‐R後期型を入手し、前期型へのモディファイを施すなど、そのラリーカーにかける情熱は全く失われていない。
次は、彼のクルマとコレクションの一部を掲載。常人とは違う、日本一とも言えるラリーカーマニアの「日常」を少しだけ紹介しよう。
>> 【画像45枚】レース専用部品ステッカーが付くラリーオプションのジュラルミンアンダーガードなどのストックパーツや、日産ラリーの歴史に関する膨大な資料など>> 1970年サファリラリーで総合優勝、クラス優勝、チーム優勝とはじめて完全制覇した際に制作されたポスター。今ではこの1枚しか残っていないのではないかと言われる貴重なもの。これは海外で入手したポスターだ。 1971年のサファリラリー2年連続完全制覇の記念ポスター。ポスターコレクションも山のようにあり、確認するだけでも大変な状況。「誰が見てもすごいと言うポスターだけにして」という本誌編集部の意向を汲んで3枚だけに。
>> 日産ラリーチームが着ていたチームウェア。日産とダットサンの両方が存在しているところがコレクションとしての価値の高いところ。ジャンパーにはチーム監督だった。故・難波靖治さんのサインが入っている。
>> 240RS用のデフ。デフキャリアがワークス用のアルミ製となっている。ファイナルが5.125となっている。
>> サファリラリーで使用された910用ワークスストラット。フロントスピンドルからトリップメーターに接続するケーブルが装着されているのが特徴。
初出:ハチマルヒーロー 2016年 7月号 vol.36
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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