奇跡的にそのまま使えるパーツが多かった240ZG【6-2】ニッポン名車物語 復活編 第六話

ライト部分など外板部分をしっかりマスキングしている。外板色がグリーンのため、内部もすべて経年変化を見越した同じグリーンとするため、厳密な色合わせを行っている

       
順調に作業が進行していた赤の後期型トヨタ2000GTは、ついに作業が完了した。この個体は2018年2月18〜19日のノスタルジック2デイズで完成披露された。来場者たちは、ビンテージカーヨシノの修復作業の確かさを十分に感じ取ったはずだ。そして240ZGも順調に進行している。想定外の大きな損傷はなく、滞りない状態となっている。

【 ニッポン名車物語 復活編 第六話 Vol.2】

【1】から続く

 そしてフェアレディ240ZGも修復作業は順調に進んでいる。前回紹介したとおり、フロアパネルには腐食部分があったため、塗装の剥離と板金作業を施した。そのためボディ内部は外装色に合わせて再塗装する必要があり、今回はその作業が中心となった。一部パーツの取り付けも行っているが、それらはコンディションがよく変更する必要がなかったもの。フェアレディ240ZGに関しては、奇跡的にそのまま使えるパーツが多かったことはうれしい誤算だ。また日産車は比較的パーツ流通があり、対応しやすいとされているが、日産車におけるビンテージカーヨシノ流作業の真髄は、今後の進行状況ごとにお知らせしたい。


>> 【画像18枚】すっかり補修され、みごとによみがえっているフロア部分など





>> ボディ内部の塗装が終わり、生かせるパーツの取り付け作業も開始された。ステアリング&ステアリングリンケージにペダル関係、そしてダッシュボードの内側パーツになるヒーターのブロアユニット(左側の丸い部分)やベンチレーター部分(中央部分)もすでに装着されている。これらはすべてクリーニングしたうえで行っている。もちろん、フロアカーペット類はすべて新調することなっており、当時のものと近い生地で製作される。これも現物合わせで、しっかり採寸したうえでワンオフ製作することになっている。



【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年4月号 vol.180
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ニッポン名車物語 復活編 第六話(全3記事)

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【1】から続く

photo : NOSTALGIC HERO/編集部

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