10月9日(日)、愛・地球博記念公園(愛知県長久手市、通称モリコロパーク)において、今年も「第33回 トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル」が開催された。昨年までは新型コロナ禍のため入場者数の制限なども行っていたが、今回は十分な感染症対策を実施した上で入場者数の制限などは行わず、かつてのような大盛況ぶりとなった。
今年2022年は11月に愛知県内でフォーラムエイト・ラリージャパン2022が開催される。
また、トヨタ博物館の分館である富士モータースポーツミュージアムも7日金曜日にオープンしたばかりだ。
これらにちなみ、今年のテーマは「モータースポーツ」となっており、特別展示車両として5リットルターボとNAの2台のトヨタ7、1985年のTA64セリカなどを特別展示。加えてMIRAIラリーおよびGRヤリスのラリー仕様も展示された。
【画像20枚】エンジンサウンドを響かせたトヨタ7やラリーカー、新旧さまざまな旧車たち。また、特別ゲストとして、地元愛知県長久手市出身で、全日本ラリー選手権での9度の優勝を飾り、9度目となる昨年はTOYOTA GAZOO Racing所属で優勝した勝田範彦さんと、その父親で元ラリードライバーであった勝田照夫さんの親子が登場。
市内パレードでは勝田範彦さんがドライブするGRヤリスが先導を務めた。
イベント最大の見どころは、1970年型トヨタ7ターボのエンジンパフォーマンス。元ドライバーであった細谷四方洋さんが登場しての解説もあり、伝説のレーシングカーのエキゾーストノートに多くの来場者が酔いしれた。
>>特別展示された1970年のトヨタ7ターボ。様々な事情によって、実際にレースで活躍する機会がなかった伝説のレーシングカーだ。
>>ターボチャージャーを2機搭載し、国産レーシングカーとして最初のターボチャージャー搭載マシンとして開発されたトヨタ7ターボ。細谷四方洋さんによれば、最高出力は1000馬力を超えていたという。
>>当時実際にトヨタ7に乗っていた細谷四方洋さんも登壇。トヨタ7についてのエピソードを披露した。
午後からはあいにくの雨天で、1日3回予定されていたエンジンパフォーマンスも3回目は中止されることとなったが、それでもアワードなど各賞が授与され無事に閉会。
参加車のオーナーも、一般来場者も満足げな1日となった。
参加車両やエンジンパフォーマンスの詳細については次回以降の記事で紹介していこう。
>>全日本ラリーチャンピオン、勝田範彦さんの運転するGRヤリスがクラシックカーパレードの先導車をつとめた。
>>トヨタ博物館館長の布垣直昭さんのフラッグによってトヨタ博物館からパレードがスタート。長久手市内を走り抜け、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)に至る。
>>モリコロパークに到着したパレード車両。このあと芝生広場に100台の参加車両が展示される。
>>ダイハツ初の3輪乗用車であるダイハツBee。数々の珍しい旧車も参加。
>>1972年式 フェアレディ240ZG。参加車両は年式順にゼッケン番号がふられ、パレードも年式順に古いクルマから走行していく。