「H20系は子供の頃の思い出のクルマなんです」|ワンボックスパラダイス|1980年式 トヨタ ハイエース ワゴン スーパーカスタム 9人乗り Vol.3

年々進化を続け乗用車らしさを高めた2代目。

       
商用モデルのバンをベースにエンジンを運転席の下に搭載するキャブオーバーのワンボックスカー。
その代表格で多人数乗車のレジャービークルという新たな価値をもたらしたのがハイエースとキャラバンだ。
今回は本誌でもあまり取り上げてこなかったこの2台の魅力の扉を開いてみよう。

【1980年式 トヨタ ハイエース ワゴン スーパーカスタム 9人乗り Vol.3】

【2】から続く

「H20系のハイエースは改良で細かい部分も含めると変更点が本当に多いんです。同じようなパーツでも微妙に合わなかったり、共用できないことが多々あります。エンジンやトランスミッションに関する部品も同様ですね。でも前期、中期、後期でそれぞれ特色があって面白い」と話すのは、この個体のオーナー。「H20系は子供の頃の思い出のクルマなんです」と付け加えた。

>>【画像36枚】珍しいリョービ製(電動工具等で有名なRYOBI)のアルミホイールなど



2Lガソリンエンジンは、1979年に18R-U型から21R-U型に刷新。2.2LディーゼルのL型も設定あり。





ブラウンメタリックのボディカラーは中期スーパーカスタムの特徴。


OWNER’S VOICE



 ハイエースのオーナーズクラブ「ハイエースクラシックス」の代表も務めるオーナー。子どもの頃に父親がH40系の茶×白2トーンのバンに乗っていて、「チョコレートバス」と呼んでいたそうだ。その頃からハイエースが好きで、店舗にはH20系コミューターなど希少なハイエースが並ぶ。この個体も同店の商品車だ。

1980年式 トヨタ ハイエース ワゴン スーパーカスタム 9人乗り(RH23G)
SPECIFICATION 諸元
全長 4440mm
全幅 1690mm
全高 1890mm
ホイールベース 2340mm
トレッド前/後 1445 / 1440mm
最低地上高 170mm
室内長 3340mm
室内幅 1520mm
室内高 1290mm
車両重量 1440kg
乗車定員 9名
登坂能力 0.37°
最小回転半径 5.9m
エンジン型式 21R-U型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量 1972cc
ボア×ストローク 84.0×89.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 105ps / 5200rpm
最大トルク 16.5kg-m / 3600rpm
燃料供給装置 キャブレター
燃料タンク容量 45L
変速 機 前進4段 / 後退 1段
ステアリング形式 ボールナット
サスペンション前/後 ウイッシュボーン / 半楕円リーフ
ブレーキ前/後 ディスク / リーディングトレーリング(ドラム)
タイヤ 前後とも185SR14
発売当時価格 150.9万円


初出:ノスタルジックヒーロー 2017年6月号 vol.181
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1980年式 トヨタ ハイエース ワゴン スーパーカスタム 9人乗り(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : REO NAKAMURA/中村レオ

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