あぶない刑事|「タカ」「ユージ」! 横浜を舞台に港警察署捜査課コンビの活躍を描いた|派手なカーチェイスが代名詞、刑事ドラマ黄金時代 Vol.4

1986年10月から放送された「あぶない刑事」で活躍したクルマたち(ベース車両)

       
隊列を組んだ何十台ものパトカー、猛スピードの追跡、響くスキール音、華麗に宙を舞った後のド派手なクラッシュ、そして爆発、炎上……。
今では考えられないCGなしのアクションはいまだに色褪せない。刑事ドラマ黄金時代のドラマをベース車両とともに紹介する。

【派手なカーチェイスが代名詞、刑事ドラマ黄金時代 Vol.4】

【3】から続く

 西部警察と並んで80年代を代表する刑事ドラマが、横浜を舞台に港警察署捜査課コンビの活躍を描いた「あぶない刑事」シリーズである。舘ひろしと柴田恭平の出世作で、1986年10月から放送された。横浜というオシャレな土地を意識してか、バブル期という時代背景が影響してか、立ち振る舞いやセリフのスタイリッシュさとコミカル感が特徴。「タカ」、「ユージ」の呼び合いを真似た読者も多いことだろう。その反面、迫力のカーアクションも魅力で、2つのギャップがドラマを引き立てている。毎週日曜日の21時という時間帯だったが、放送されるたびに視聴率をアップし、シリーズ第2弾が放送されたほか、映画も全7作が公開されるなど、大ヒット刑事ドラマに成長した。

 この「あぶデカ」を象徴するクルマといえば、やはりF31レパードだ。前期ゴールド2トーンのアルティマと後期ダークブルーのアルティマターボは、いまだに人気だ。
 この手の刑事ドラマは、21世紀の今見ても面白い。理屈抜きに楽しめる娯楽ドラマに仕上がっているし、CGなしのカーアクションも見応えがある。サスペンスアクションをさらに迫力あるものにした影の主役がハチマル世代のクルマたちで、ブラウン管の中でまばゆい輝きを放っていた。

>>【画像14枚】太陽にほえろ!:シリーズ終盤の1986年に投入されたのが70スープラ。当初は赤の3L車だったが、その後、白い2Lツインターボ車が活躍したA70 スープラなど

あぶない刑事

 西部警察と並んでハチマル読者に高い人気を誇るのが「あぶない刑事」。1986年10月からシリーズ第1弾の放送がスタート。タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)が活躍するアクション刑事ドラマで、都会的でファッショナブルなキャラとコメディタッチの演出で大ヒット。第2シリーズや映画が公開になるなど、80年代後半を爽快に駆け抜けた。代表的な登場車両はレパード。2016年に最後の映画が公開される。

F31 LEOPARD


「あぶデカ」を象徴するレパード。第1シリーズはこのゴールド2トーンのアルティマを使用。ユージとタカが乗ることが多かった。

Y31 GLORIA


港署の覆面パトカーは数多い。Y30やY31のセドリック&グロリアやA31セフィーロなどがレパードの脇を固めていた。


初出:ハチマルヒーロー 2015年 09月号 vol.31
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

派手なカーチェイスが代名詞、刑事ドラマ黄金時代(全4記事)

関連記事: 席巻!!  軍団車輌関連記事:あぶない刑事

関連記事: フェアレディZ


【1】【2】【3】から続く

text : HIDEAKI KATAOKA / 片岡英明

RECOMMENDED

RELATED

RANKING