「このクルマを引き継いで乗ってほしい」持っていたラムダを一部売却して手に入れた貴重なカラー|1979年式 三菱 ギャランΛ 2600 スーパーツーリング Vol.2

スーパーツーリングは、前後にアブソーバー付きの衝撃吸収バンパーを装備する。

       
1976年5月、セダンのフルモデルチェンジ版として三菱ギャランΣ(シグマ)が登場。そしてクーペボディのコルト・ギャランGTOの流れも引き継ぎ、同年12月に2ドアハードトップのギャランΛ(ラムダ)がデビューした。

 ギャランΛは、角形4灯ヘッドライトの個性的なフロントフェイスを持ち、ボディサイドのショルダーラインが一直線に通る、シャープなフォルムが印象的で、昭和51年排出ガス規制に適合した4G52型2Lエンジンを搭載。1977年8月のマイナーチェンジで、2Lエンジンが昭和53年排出ガス規制適合となる。さらに1979年5月には、直列4気筒で2.6Lを実現した、G54B型エンジンを採用した2600スーパーツーリングを追加。そして1980年5月のフルモデルチェンジで2代目となった。

 初代ギャランΛの熱烈なファンである新沼洋さんは、今までに8台のギャランΛを所有したことがある。そして9台目にあたるのが、今回の取材車両である2600スーパーツーリングだ。実はこの個体、新沼さんの手元に来てから、まだ半年ほどしかたっていない。

「Λ乗りの仲間から『このクルマを引き継いで乗ってほしい』と依頼され、それまで持っていたΛを一部売却して、引き受けることにしました」

 そうまでしてオーナーになった理由は、そのボディカラーにある。当時メーカー・オプションだったこの2トーンは、イタリアンシルバーとシャーロンマルーンの組み合わせで「ローレンスマルーン」という名称まで与えられていた貴重な個体だったのだ。


4ドアセダンのギャランΣとシャシーが共通だが、まったく別物の外観を持つギャランΛ。リアガーニッシュはオーナーの好みで、輸出用に交換してある。


木製ボックス付6スピーカーのオーディオシステムは、DIATONE製を標準装備。


シートデザインは、トップグレードならではの豪華さ。外装に合わせたグレー内装も今や希少品。


リアガーニッシュ。ただし2600のエンブレムは装着されていない。


リアクォーターパネル。


ギャランΣが丸形4灯ヘッドライトだったのに対して、ギャランΛは角形4灯。過去のクルマの表情とは一線を画して、実に個性的だった。角形フェンダーミラーは電動リモコン式だ。
 

ノスタルジックヒーロー 2013年2月号 Vol.156(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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