70年代のレースシーンにおいて日産スカイラインGT-Rとともに一世を風靡したのがこの初代サバンナシリーズだろう。10A型から始まったREは、12A型へと排気量アップしながら、その勝利を増やしていった。
【1975年式 マツダ サバンナ GT Vol.2】
【画像27枚】ハヤシストリートの初期モノというレアアイテム。ホイールはPCD110でフロント9J、リア11Jの前後セット。サイドのリフレクターなどはUS仕様となっている。ちなみにリアスポイラーも当時モノで、ボルトが見えないデザインだデビュー戦であった富士マスターズ250km(1971年10月9〜10日開催)では、12A型を搭載した片山義美選手のカペラに続き、10A型搭載のサバンナを駆る寺田陽次郎選手が4位でフィニッシュ。
続く2戦目、第6回富士ツーリスト・トロフィー・レース(12月12日開催)では、僚友であるカペラの脱落やワークスGT‐Rのレーシングアクシデントもあり、増田建基、加茂進両選手のサバンナが勝利を手にすることになった。
これをもってスカイラインGT‐Rの50連勝を阻止したマシンとして語り継がれることとなる。
【3】に続く>>マフラーはワンオフの砲弾型。
>>ブレンボのキャリパーに、φ300mmのドリル&スリット入りのローターを組み合わせる。フロントの車高調はフルタップ式。
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1975年式 マツダ サバンナ GT(S124A)
■エクステリア:フロントスポイラー、リアスポイラー、セミワークスオーバーフェンダー、レーシングジャケット、FRPフロントボンネットダクト改、アクリルガラス(5面)、リアキックルーバー、ナポレオンミラー
■エンジン:12A型(573cc×2ローター)、ブリッジポート仕様、MSD6A×2、パワーブラスター2×2、トラスト製オイルキャッチタンク
■吸排気系:ウエーバー48IDA改パワータンク付、ワンオフマフラー
■冷却系:電動ファン、アルミラジエーター、アルミプーリー
■駆動系:OS技研製スーパーシングルクラッチ/LSD
■燃料系:電磁ポンプ×2
■サスペンション:(F)フルタップ車高調、ピロアッパーマウント、スプリング8kg/mm (R)KYB製ショック、強化リーフスプリング
■ブレーキ:(F)ブレンボ製キャリパー、φ300mmスリットローター
■ホイール:ハヤシストリート(初期砂型)(F)14×9J -31 (R)14×11J -58(PCD110-4H)
■タイヤ:(F)225/40R14(トーヨー)(R)245/525-14
■インテリア:マツダスピードバケットシート、4点式ロールバー、オートメーター・タコメーター、大森追加メーター
【3】へ続く初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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