ただのクルマ好きか、それともマニアか。クルマへの情熱度は、ガレージを見れば一目瞭然。というわけで、旧車オーナーのプライベートガレージを探訪するこのコーナー。第2回は、ハコスカR歴28年のマニアが、愛車のために建てたガレージハウス。誰も近寄らせないという秘密の棲家に侵入させていただいた。
【THE MANIAX GARAGE 1971年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-R Vol.3】
【2】から続くハコスカRは走るために生まれたクルマ。走らせることこそが一番の愛情表現というのが、オーナーの考えだ。
そのため、リフトの設置はガレージ新築計画の絶対条件だった。サーキットを走るからこそ、走行前後はもちろん、普段のメンテナンスが欠かせない。チューニングはプロに任せるが、普段のメンテナンスや簡単なセッティングは自分で行う。時間ができたときにすぐに作業ができるリフトは、オーナーにとってまさに必須、重宝このうえないツールなのだ。
「柱系にするか、埋設型にするか。さんざん迷ってコイツ(パンタ式)にしました。床がフラットになるのと、アームのセッティングが不要で素早くリフトアップできるのが決め手ですわ。ああそれにビジュアル的にもね(笑)」
ハチ北のヒルクライムにもチャレンジし、さらに最近、鈴鹿サーキットを低グリップなタイヤで走るイベント「バンカディ鈴鹿」にもハマったというオーナー。今後は走る機会が増え、メンテナンスの重要度も一段と高まる。
「かなり奮発したけど、建ててほんまに正解でした。居心地がよすぎて、自宅への足が遠のくのは困ったもんやけど、浮気相手はクルマ。入り浸ってもおとがめナシです」
現在50歳(取材当時)。愛車との基地を得てオーナーのハコスカRライフは続く。
>> 【画像32枚】フロントスポイラーをはじめ、プロペラシャフトもドライカーボンで軽量化したハコスカ>>リビングにはホームシアターシステムを設置。ここでぼんやり名作に浸るのもオーナーの楽しみのひとつ。
>> 住居スペースにはバスルームもある。自宅に帰らなくても、生活はガレージハウスですべて事が足りる。「自宅より、居心地も開放感も上ですわ〜」とオーナー。
OWNER趣味は愛車を駆っての本気のサーキットラン。旧車もGT-Rは走らせてなんぼがモットーだ。
初出:ノスタルジックスピード vol.022 2019年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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