【んっ?? AMGベンツ!?】BACK TO 90's! ユーロを気取るAMGディッシュなど、当時をオマージュしたパーツセレクトがセンス溢れるシビックシャトル

当時流をリスペクトした各所のアイテム使いに涙チョチョ切れるシビックシャトル

       
ウソかマコトか、拡大解釈含みのナインティーズ! 現代流味付けによりネクストレベルに到達!?

【画像11枚】ユーロを気取るAMGディッシュ、涙チョチョ切れる当時流をリスペクトした アイテム使い、でも車高のベタ落ち具合は現代流など、気になるシビックシャトルの90’sなカスタマイズはココからチェック!!

ヒップでホップ、だけどキッチュな前時代ノリが恥ずかしくも映る90’s前後のLAカスタム。
その代表例が、成金スタイルの欧州ラグジュアリーカーを、ミニトラやコンパクトなどの代用ベースでオマージュカスタムした「ユーロスタイル」だ。

そんな時代錯誤センスがほとばしる本場オールドスクールに憧れを抱いた奇特なマニアが、AMGベンツもどきの異彩に満ちたEF系シビックシャトルのこのオーナーだ。

クルマの仕様から、一見LAユーロにかつて憧れたオッサンがオーナーと思われがちだけど、オーナー実は若く、こんな仕様が走ってた頃は多分まだ幼稚園児だっただろう(笑)。

購入当初は、もともと黒バンパーのUSDM仕様だったけど、ソッコーで真っ白にオールペン&他車用加工でエアロフォルムに刷新。

ハイドロでベタ落ちの足元は、明らかにベンツ用ではない15インチのAMG、ホワイト塗装やピンクのビューティリングもチープなウサン臭さがムンムン(笑)。

同じく、ピンクが冴えるビタローニ風ミラーのピラーマウントやダブルワイパーなど、当時のダサい部分があえての選択であるのがスグに分かる。

そんな彼流のオールドスクール疑似体験への本気度を証明するコダワリが、往年のセンスを過剰なまでにトレースしたサインエフェクト渾身のリアウインドーサイン。

アーリー90’sのユーロを肌で知るサインペインターならではの職人芸が、当時を知らないニューエイジ流懐古系カスタムに大きな説得力を与えているのだ。

そんなファンキーな時代回帰へのホンキぶりは、愛車に現れるだけでなく、オーナー自身のギンギンなバックトゥ90’sアメカジコスプレにも著しく表出!

ケミカルウォッシュのGパン(あえてデニムパンツとは言わない)が、今や勝負服と化しているってくらい、そのコダワリは匠の域に達しているのだ(笑)。





>>ビタローニ風レプリカミラーやダブルワイパーを彩るホットピンクのネオンカラーは、’90年前後のLAカルチャーを風靡した流行色。そのファンキーな色彩は、ファッションのほか、ミニトラやVWを軸としたキャルルックカスタムのチープアクセサリーにも反映されていた。




>>ダッシュ上のプレートは、オーナー愛用のスニーカー「LAギア」のロゴ入りとなっている。


>>ボディに合わせた白内装は缶スプレーによるオーナー気合のDIY! ステアリングやシフトノブも、中古を地道に発掘したAMGブランド品でコーディネート。エアコン吹き出し口の謎グッズは、携帯電話に似せたUS物のエアフレッシュナーで、20年前のシロモノのため、中の芳香剤は空っぽだ(笑)。


>>センターコンソール埋め込みのブラウン管のカーテレビや、ムダにデカい自動車電話も当然ダミーだが、未知の90’sを疑似体験できるレトロなお宝だ。


>>2ポンプアキュム組みのハイドロは、神奈川・川崎のショップ「ファーストリンク」にセットアップを依頼。自作インストールのオーディオトレイには、ホットショットのウーハーにベガベースのアンプと、当時アイテムが鎮座する。サウンドクオリティより、オールドスクールな音色にベクトルを置いたセットアップも彼だからこそ許されるモノだ。


>>ピンクのビューティリングをかませた15インチ、AMGロゴ入りの謎ホイールは、ベンツ用ではなく、バブル期の三菱ギャランに存在したAMGバージョンの純正流用品! EFシビック同様、P.C.D100の4穴国産品に目を付けた技アリの逸品!!


>>90’s前半のLAローライダーや日本のローコンでも人気だった’87年デビューのEF系シビック。だが、ワゴン版シャトルは、当時、ベース車の対象外も同然だった。ただ、そんな車両でも、US仕様やクローム履きのシャコタンでバッチリ決めていたのが、90’s当時のリアルな傾向でもあった。


>>「RUMORS」のクラブ名入りのウインドーサインは、オーナー自身のスケッチをもとに、90’sミニトラの生き証人“SIGN EFFECT”がアレンジを加えた入魂作。往年のLAユーロのグラフィックス&レタリングをシャトルに合わせた色彩で、当時のヤリ過ぎ感まで完全トレースしているのも特筆すべきポイントとなる。


>>EF系シャトルのエアロは世に存在しないため、フロントリップはVWゴルフ3から流用。サイドステップはEK4シビック用を上下を逆にして取り付けた苦心作となる。ベースはUSDM仕様だったため、ライトは当初からUS純正品で、コーナーレンズのボディ同色化とリアのドアハンドルのスムージングをオールペン時に実施済みだ。

【画像11枚】ユーロを気取るAMGディッシュ、涙チョチョ切れる当時流をリスペクトした アイテム使い、でも車高のベタ落ち具合は現代流など、気になるシビックシャトルの90’sなカスタマイズはココからチェック!!


『カスタムCAR』2016年6月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:シビックシャトル/1992年型
SOURCE:FIRST LINK、SIGN EFFECT

PHOTO/平野 陽

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