【ビードロックで引っぱり!!】異端児中の異端スタンスマシン! Y30セドリックワゴンにオフ車用ホイールを絶妙にマッチング☆

RB25DETに換装し、カタログ値で280psのハイパワーでかっとぶセドリックワゴン

       
ビードロックをあえて履かせた異端スタンス
しかもRB25搭載の走り屋仕様!

【画像10枚】ビードロックホイールを引っぱる足元、RB25DETへ換装し、ドリフトワゴンを目指すパワーユニットなど、気になるセドリックワゴンの全容はココからチェック!!

Y30ワゴンといえば、アメリカンカスタムのベースとして、’90年代の2BOX一大ブームを巻き起こしたクルマ。
そんなY30も、製造期間が長かったとはいえ、基本設計はハチマル世代。
気付けば立派な旧車の仲間入り。

そんな旧車に元気なエンジンをスワップするのは、カスタムとしても定石のパターンだ。
搭載されるVG20を放り捨て、スカイラインに搭載されていたRB25DETに換装し、「ワゴンなのに速い!」を実現したってのがこのマシンなのだ。

しかも、見てのとおり、履かせたホイールはビードロックという超異端。
そもそも、ビードロックホイールとは、岩の上など悪路を走破するロッククロウラーと呼ばれる、スポーツ走行をするオフ車のためのもの。
そういったクルマはロックへの追随性を高めるため、極端にエア圧を落とすのだが、それによりビード落ちすることがある。
それを防止するのが、タイヤを挟むビーッドロックリングなのだが、コレが見た目のワイルドさをアップさせ「かっこいい〜」って思わせるワケ。

と、前置きが長くなってしまったが、そんなワイルドなオフ車用ホイールを、旧車テイストが漂い、かつRB搭載の走りもイケるY30ワゴンにどーしても履かせたい! と思ったのがこのオーナーだ。

ハッキリ言ってただのあまのじゃくなのだが(笑)、そのハズシ系な狙い&試みは見事大成功♪
本来どー見たって場違い&筋違いと思えるミッキートンプソンのホイールが、アウトリップなスタイルでまさにドン決まり!
「これまでこんなスタイル見たことねー!」なんて、読者の声が聞こえてきそうなこの仕上がりに、誰もがギャフンと驚くこと間違いナシ!!

さらにドリフトできるワゴンを目指すってんだから、こりゃホント異端児中の異端スタンスマシンっす!!



>>深い赤を表現するキャンディペイントは、ラップペイントの外側にラメでラインを描く、トータル15コートを超える力作。リアフェンダーまわりは、予想以上の出幅でワイド化したため、サフェでツートン的なコーディネートに。



>>パワーユニットはRB25DETに路線変更。セドリックとしてもY33やY34ではRBが搭載されているだけに、ある意味正統進化ともいえる。ノーマルの状態でもカタログ値280psのハイパワーは、普通に走るには十分過ぎるスペック。もちろん、ドリフトを想定した場合、もっとパワーが必要になるが、多くのパーツやチューニングデータがあるため問題ナシ。エンジンパワーも必要だけど、やっぱり重要視したいのが昭和車としてのスタイリングだ。ミッションもR33からの流用で、つじつま合わせのため、純正プロペラシャフトをショート加工。デフは純正を使用している。


>>インタークーラーの前置きはせず、あえて純正レイアウトでフェンダー内に押し込んでいるのも特徴となる。



>>足元は意表を突いて、かねてから狙いをつけていたミッキートンプソン・クラシックロックをセット。チェロキー用サイズのため、ガッツリはみ出すホイールに合わせてフェンダーはワイド加工。あからさまな叩き出しではなく、ビードベンダーで徐々に広げ、純正のプレスラインを残した形状はこだわりのポイントだ。


>>フロントサスペンションはフルタップ車高調をワンオフ。リアはリーフを組み替えているが、今後は親リーフを残しつつ変更を加えて、ドリフトできる足回りを製作する予定とのこと。


>>メーカー不詳のグリップ部を、モモステに合わせた個性的なステアリングが特徴的なインテリア。メーターもワゴンはタコが付いていないため、今後セダン用を流用しながら追加メーター類をモニター表示する予定だ。


>>RB25DETに換装し、カタログ値で280psのハイパワーでかっとぶセドリックワゴン。今後はドリフト走行も視野に入れているなんて、ホント、異端児中の異端スタンスマシンだ。


>>“ビードロック風”ではなく、リアルビードロックホイールをスタンスメイクにインストールする発想がナイス! センスよくコーディネートをまとめたフォルムは圧巻だ。

【画像10枚】ビードロックホイールを引っぱる足元、RB25DETへ換装し、ドリフトワゴンを目指すパワーユニットなど、気になるセドリックワゴンの全容はココからチェック!!


『カスタムCAR』2016年6月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:セドリックワゴン/1996年型
SOURCE:ガレージレスポンス

PHOTO/佐藤亮太

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