【平成カルチャーど真ん中!!】90's後半のローライダーコンパクトブームをリアルに再現するアコードセダン

'97〜'99年頃のローライダーコンパクト的な雰囲気をそのまま再現するアコードセダン

       
今でもガングロ茶髪ギャルに大ウケ!?
あえて狙った時代のあだ花的ローライダー

【画像10枚】ド定番のニッチのクロームホイールを収める足元、アルバとロキシーのロゴが感慨深いリアウインドー、ホーンボタンがブラックライトで光るツイストステアリングやハワイアンレイなど、リアル90’sを再現するアコードセダンの全貌はココ!!

’90年代後半のアメリカンブーム期にローライダーコンパクトの超定番としてイケイケヤングに絶大な人気を博したホンダ車といえばCD系のアコード。

2BOXの花形だったUSワゴンのみならず、セダンやクーペも引っ張りダコだったが、実際のところ、当時は本場志向の本格派ローコンより、日本流独自解釈でアメリカン風ドレスアップと化した“ジャパニーズローライダー”が絶対数で圧倒的だったのは事実。

要するに、派手なペイントとメッキホイールで着飾った即席ローライダー仕様が、チャラ男のミーハー心をくすぐり、メインストリームになったからこそ、90’sの日本でブームとなったワケだ。

正直、今となっては、禁断級90’sとも呼ぶべき時代のあだ花的ローライダーを、当時まんまのスタイルで楽しむイマドキの若者がコチラ4ドアセダンのオーナーだ。

本人&クルマともども、まるで平成10年頃の本誌から抜け出たかと錯覚するような風貌で、その時代からの生き残りにも見えなくない(笑)。

が、実はクルマ自体は、ノーマルから仕上げた新規カスタムであるのが意外過ぎ。
しかも、当時スタイルにコダワるオーナーは、なんと当時を知らない平成2年(1990年)生まれ!
これには多くがギャフン!!

「古いカスタム雑誌を読んでたら、これカッケ〜! って、ひと目ボレしたんです。だって、ギラギラしてて目立つし、ナンパすればギャルにモテモテだろうと思って、当時のスタイルを研究して作っちゃいました♪」

と、完全な時代ズレながらも、どミーハーなノリも当時の若者ばり。

車内で聞くCDもファッションも’90年代後半の流行りモノにとことんコダワる彼ゆえ、あとは助手席を当時風に彩る、ガングロGALのカノジョをナンパでゲッチュできる日がくることを願いマス(笑)。



>>2年前に全塗したパープルパールのボディ色は「カッコいい! モテたい! 目立つ! 昼も夜もギラギラしたい!」と、いかにも肉食系カスタムカー乗りらしい野心丸出しでのチョイス(笑)。メッキのドアノブもチョイ懐ムードに貢献している。


>>レンズ類は新品未使用の社外品による総クリア化がコダワリで、お約束のリアサイドマーカーもバンパーへの穴開けでビルトイン。往年のテッパンだったが、今や入手困難というクリアテールは、公道NGの白色球ではなく、オレンジとレッドの電球に交換済みなのであしからず(笑)。


>>ネオン管が妖しげに光るリアウインドーにはロキシーとアルバローザのロゴが。ギャル受け狙いの演出ながらも、イマドキ女子には見向きもされず、反応するのはアラフォーなオバサンばかりと嘆くオーナー(笑)。


>>グリルはビレットのほか、純正メッキ品もキープしているとのこと。


>>レイト90’sを象徴する17インチのUSクロームから選び抜いたのが、’97〜’99年頃に盛んに輸入販売された「ニッチ」のジェットギア。こういうヌメッとしたディスク造形が当時のハヤリで、俗に“オーガニックデザイン”と呼ばれていた。


>>モテグルマはオーディオ命! を心得ているゆえ、ウーハーボックスを完備。メインユニットはカロッツェリアのサイバーナビだが、ツイーターはナカミチ、ウーハーはキッカーXPL12の2発、そしてアンプはボッシュマンの2ch……と、サウンドシステムも90’s後半のストリート仕様にコダワっている。


>>ラゲッジ下のハイドロは、さすがに当時物は避け、スキッパーの現行品をショップにてインストールしている。


>>ホーンボタンがブラックライトで光るツイストステアリングやメーター回りのメッキパネルetc、’97〜’99年頃のチャラ系アメリカンなアコードの雰囲気を内装も徹底再現! もちろん、CDもBASS野郎やスーパーユーロビート、SPEEDに宇多田ヒカル……ヤ、ヤバ過ぎでしょ(笑)。


>>ルームミラーにあしらったハワイアンレイでも当時の雰囲気を演出! ちなみに、ルームミラーの日音協ステッカーは、’90年代に憧れるイマドキヤングたちのマストアイテムだ。


>>当時は、こんなチャラいアコードが、チョベリグなGALイチコロの最強ナンパカーだった夢の時代。ちなみに、オーナーはリアル世代が今ではハズカシくて着られない当時物のカール・カナイのジャージを着用し、“平成10年(1998年)頃のヤカラっぽいメンズ”を気取りっているとのこと(笑)。

【画像10枚】ド定番のニッチのクロームホイールを収める足元、アルバとロキシーのロゴが感慨深いリアウインドー、ホーンボタンがブラックライトで光るツイストステアリングやハワイアンレイなど、リアル90’sを再現するアコードセダンの全貌はココ!!


『カスタムCAR』2016年6月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:アコードセダン/1997年型
SOURCE:SKIPPER

PHOTO/平野 陽

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