【プラスαの作り込みが肝!!】ワンオフでの隠し味が生み出す200系ハイエースのド迫力フェイス☆

ワンオフプラスαのカスタムセンスが絶妙な200系ハイエース

       
シンプルでいて視線を離さない
細やかな作り込みにズームイン!!

【画像8枚】ド迫力フェイスをメイクするプラスαテクニック、オリジナリティの溢れる内装など、気になる内容はココから☆

カスタムに熱心なチームメンバーへ負けじと、仕事グルマというリミッターを外して本気の作り込みに取り組んだオーナー。
注目すべきは〝シンプルでありつつオリジナリティある1台〟を目指した計算尽くしのアプローチだ。

そもそもカスタム人気が高い200系ハイエースでは、どれだけパーツを吟味したとしても、スタイルが被りやすい。
そこでオーナーが目をつけたのは、積極的にワンオフを施してのプラスα。
ただ単に、ワンオフに頼りすぎれば、目立つ反面で雑然とした仕上がりにも陥りやすいため、あくまでもベースアイテムの持ち味を引き出す隠し味的な位置付けとした。

その緩急や一体感へも配慮したセンスのよさがもっとも現れているのは、重厚でありつつもフェイスばかりが目立ちすぎないフロントセクションだろう。
フロントバンパーは柔らかな丸みと重厚感を備えたワイド用メガマウスをリサイズし、ボトムやサイドに新たなダクトをプラス。
求めれば求めるだけ自由度が広がるワンオフだが、インパクトが高まる開口部拡大やボリュームアップはあえて施さず、フェイスが単調なイメージとならないよう、引き締め効果の高い黒を巧みに注入してスッキリ魅せている。

もちろん、フロントからの流れを受けていく他のセクションも、アングル問わずのコンビネーションの高さを誇るもの。
ラッピングやホイールカラーで足元を際立てたサイド、縦方向のスリットダクト追加と左右出しマフラーで躍動感ある低さを放つリア、といった具合に、視線を下方向へ積極誘導しつつ、ボディ全体から放つオーラの強化にこだわった。

手数やインパクトある造形に頼らず、作り込んだシンプルさ。
200系カスタムでバツグンのオリジナリティを放つ、完成度の高い1台だ。



>>最初は重厚感重視でマフラーレスとしてみたリアセクションだが、どうしてものっぺりとしたイメージがつきまとったため左右W出しのマフラーをプラスしたとのこと。


>>リアビューは、バンパーまわりだけを際立たせてもアンバランスな仕上がりとなるため、リアウイングやハイマウントLEDのロング化でボディ全体を魅せている。


>>ボディ同色のホワイトパールディスクに、スポークサイドはブラックで塗り分けた20インチのハイキャス。サイドのガンメタラッピングに赤のチーム名をあしらっているため、鮮烈な赤リムがサイド全体に際立っていく。


>>ワンオフ時にサイド開口部のプレスラインを消すことも考えたが、単調さにつながると判断してオリジナルをキープ。スピード感あるデザインを一層際立たせるダクトを両サイドへ追加し、ナイトシーンでも造形美がアピールできるように間接照明のLEDライティングを与えている。


>>フロントバンパーのボトムダクトの追加と相まって、ド迫力フェイスへと変貌!


>>仕事用に200系を追加し、現状のスタイルへ導いたオーナー。引き締めに使用した黒ひとつにしても、ソリッドやキャンディカラーなど同系色の質感違いにまでこだわる徹底ぶりはさすがのひと言!


>>赤と黒をさらりとあしらった白基調のエクステリアに対し、黒基調で赤を積極的に注入しているインテリア。


>>ファミリーユースでの実用性にも配慮したオーディオインストール、日焼けによる退色対策でAピラーはレザー、その他はスエードとした張り替えなど、ここでも細かいこだわりが炸裂!!


『カスタムCAR』2019年9月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイエース・ナローボディ・バンS-GL/2014年型
SOURCE:TRUST GARAGE K3、AV Kansai 堺店

PHOTO/伊勢馬場建次 TEXT/四馬力

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