【ウィネベーゴの最小モデルをリフォーム&エアサスで遊び倒す!】カスタムショーのアワードに輝いたキャンピングカー!

輸入された際に、日本国内仕様に交換されてしまったコーナーレンズを再びUS仕様に戻し、新品のグリルやバンパー、ルーフマーカーまで取り付ける。トヨタ純正のスーパーレッド5で塗られたキャビンが美しすぎるフォルムで演出する。

       
2020年2月号で大フィーチャーしている「ホットロッドカスタムショー」。そこで本誌(カスタムCAR)アワードに輝いた1台をソッコーでご紹介させていただこう。見た目は80系のハイラックスだが、正しい車名はウィネベーゴ・ウォーリアー。USモーターハウス界の大御所、ウィネベーゴが、トヨタ・ピックの1.5t積みロングシャシーに小さな一戸建てを載っけた“ウォーリアー”という同社最小モデルがベースとなる。



 実を言うと、チラッと見ただけではウォーリアーのヤバさは伝わりきらない。「キレイなヤツを引っ張ってきたんじゃね?」とか「キャンパーがハヤってるから、それに乗っかった?」とか思う人がいても何もフシギじゃない。だが、そんなうす〜いヨミは、ことごとく大ハズレ! オーナーはUS系カスタムトラック歴30年を優に超える、ベテラン中のベテランさん。前回(2018年)のヨコハマ ホットロッドカスタムショーの会場に塩をまいて、ボンネビルにエントリーするC2500で再現していたオーナーと同一人物だと言えば、そのマニアぶりが伝わるに違いない。で、今回(2019年)はちょうど欲しいと思っていたウィネベーゴに、若き日に愛用していた80系ハイラックスを使ったウォーリアーがあると知り、即手配。アメリカにあるのはくたびれたモノばかりだったことから、日本国内にあったノーマル車両(とはいえ、これも十分グサグサだった)を購入&カスタムしたそうだ。



 真っ白だったキャビン&ハウスは、それぞれ赤とベージュでお色直し。そこに描かれた社名ロゴ、ストライプ、レタリングは、リアルなペイントではなく、カッティングシートによるもの。これはオーナーのお仕事が看板屋サンで、現在のカッティングシート技術の高さをアピールするために、あえて採用した技術なのだという。そしてフロントにダイナ用15インチホイールを入れ、アキュエアー制御のエアサスを仕込めば、全長6.3m/全幅2.2m/車重2t超えの巨体が、スルスルと芸術的にスラムドする段取りになるそうです!

【画像10枚】オーナーの仕事が看板屋だけに、塗装も他とは違うきれいな仕上がりになっている。全貌はこちら!


>>仕事でカッティングシートを扱うオーナーは、ワイルドマン石井デザインのロゴやウィネベーゴの文字、サイドのシマ模様をすべてカッティングシートで再現。



>>エアタンクは、リアバンパー下に5ガロンを2つ並べる仕様に。



>>左後輪ヨコの物入れは、日建のコンプレッサー置き場へと変更。


初出:カスタムCAR 2020年2月号 Vol.496

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1991年型 ウィネベーゴ・ウォーリア
協力:トラックス

PHOTO / 幸田太郎 TEXT / 佐藤アオキ(rsf)

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