【100系ハイエースが愛たぎる!】シルビア足回り流用で作り上げた激低1BOX

       
幼い頃からずっとクルマが大好きだったオーナーの山内サンが、初めてカスタムパーツを購入したのは小4(!)のとき。親の100系ハイエース用に、お年玉でクリスタルウインカーを購入したのが最初だった。その後、本誌でハイエースの記事や初期のSBMイベントレポートを読みあさり、東北の100系ハイエースクラブ「エキスパート」を見て衝撃を受けたという。そして中学生の頃にはモバゲーの100系コミュニティでエキスパートメンバーと知り合い、積極的に質問して100系のカスタム知識を貪欲に吸収! 高校生の頃には、まだ免許を持っていないにもかかわらず、実家の100系の外装パーツを交換したり、シャコタンにしたり、挙句の果てには親の運転でハイエースのミーティングに足を運んだりと、地元沖縄で100系&シャコタンの魅力にどっぷりハマりまくっていたとか☆  



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 ようやく18歳で免許取得後、シャコタン熱はますますヒートアップ! 親から譲り受けた100系バンにハイラックス用の5インチブロックをブチ込み、4WDで気合のドシャコ仕様に! 無理がたたってサクッと壊れたが、すぐに100系ワゴン後期型を購入。その後、現在の100系ワゴン最終型へと乗り継ぎ、24歳にして3台の100系を経験! そんなこんなで、100系ハイエースカスタムの情報や技術が乏しい沖縄でハードカスタムに挑み続け、2014年には「いつかは自分も!」とあこがれ続けてきたSBMファイナルに沖縄から愛車と共にエントリー! 中学生時代につながっていたエキスパートのメンバーとも念願の初対面を果たしたが、100系カスタムの質問を繰り返す中学生はやはりインパクトが大きかったようで、当時を覚えていたメンバーから「あの時の山内クン!?」と驚かれたそうだ。

 その後、SBM初参戦の刺激からシャコタン熱が加速し、ついに愛車のリアマルチリンク化まで実現! さらには、「カスタムシーンの中心でシャコタンを極めたい!」と、仕事を辞めて愛する彼女を沖縄に残し、期間限定で群馬に移住。新しい仕事と愛車イジリで充実スタートするほど、山内サンにとって100系とシャコタンは人生そのものだったのだ。

 情報が少なくパーツ供給も乏しい沖縄で、ハイレベルな100系カスタムを追求するのは難しい。まずは専門誌やインターネットなどで情報を収集し、まずは手先の器用さ(沖縄では米軍基地内で迷彩柄をペイントする仕事に就いていたって!)でDIY。しかし、本州のハイレベルな100系カスタムのレベルには遠く及ばないってワケで、リフトアップカスタムやレストアを得意とするショップ「エムズサポート」に作業を依頼。もちろんショップとしても100系ハイエースのカスタムは初となるため、最初は乗り気ではなかったが、山内サンの情熱に負けハードカスタムに挑戦することに♪
 


 まず目につくのが10系ハリアーのゴールドをメインにした純正風ツートンカラー、そして今や貴重な純正エアロ&純正サイドデカールと、外装はシンプルながらもほんのりマニア臭を漂わす。それに尋常じゃない落ちっぷりと極太ホイール、ハの字を切ったリアタイヤが合わさり変態度UP! 




そんな足回りの秘密は、リアのマルチリンク化。ワンオフフレームでS14シルビアの足回りを移植して、ショートストロークのスカイラインGT‐R用フロント車高調をセット。ハの字スタイルと乗り心地をパーフェクトに両立したドシャコスタイルでキメた! 干渉部分の処理も抜かりなくこなしつつ、200系用足回りパーツや6ポットブレーキキットの装着で、見てくれだけじゃない“走れるシャコタンスタイル”を実現したのもコダワリだ。

『カスタムCAR』2016年10月号掲載
BASE CAR:ハイエース・スーパーカスタムリミテッド 2002年型
OWNER:山内康平サン
SOURCE:エムズサポート

PHOTO/渡部祥勝 TEXT/岩田一成

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