【ジャンルレスなCOOLを追求】トラッキン的アプローチで一味異なるベタ落ちシビック・EK4!!

       
若かりし頃、シャコタンにハマっていた父親の影響で、中学生の頃からスポコンやローユーロに興味があり、免許取得後にB12サニーセダンやCAアコードなど、USDM系ばかり乗り継いできたオーナー。このEKシビックは、“アメリカ人目線で解釈した日本独自のシャコタンスタイル”を仮想して製作。購入当時、ブームになっていたヘラフラッシュの流れを汲み、エンジン上げ、Fダンパーフォークとナックル短縮、ロワーコントロールアーム+サブフレーム装着とカスタムを施していたのだが、「実は“ヘラフラ”というジャンルに興味があったわけではなく、アメリカ人っぽい“セオリー度外視でカッコよさを追求すること”を意識していました」とオーナーは語る。


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 そのため、昔から好きだったロー系でマストなラグトップ化を施したほか、シックな色味のドマーニ用純正内装を総移植するなど自由なこだわりをアピール。さらにハッチバック用Fグリルと、ライセンスプレート部を埋めたバンパーとを一体化させ、見事なスムージングを施す。さらに、ウォッシャーダクトにアンテナ、サイドミラーにドアハンドル、給油口など、ボディ側面をキレイに平滑化し、給油口はトランク内へ移設。リア回りも、USテールランプ下のクオーターパネル、リアエンブレム、キーシリンダーなどをスムージングし、US流なトラッキンカスタム的アプローチも実施しているのだ。




 こちらのシビックのオーナーは、ショップやクラブのしがらみに縛られたくないということもあり、ほとんどの作業をDIYでメイク。さらに志を同じくする仲間たちと“THE NEWDAYS”というチームを組んで、のんびり自分のペースでカスタムを楽しんでいる。しかし、ご存じのように熊本県は、2016年4月14日に発生した大地震で未曾有の被害を受けた。そんな中、クルマを通じて知り合った全国の仲間たちが心配や励ましの連絡をくれたり、自走で行政よりも早く、支援物資や仕事に必要な機材を届けてくれたそう。「今回の震災で、沢山の温もりに直接触れることができ、本当に幸せだと感じました。愛車を通じて、『熊本がんばりよっけん!』と伝えられたいです」とオーナー。がんばれ熊本!


『カスタムCAR』2016年7月号掲載
BASE CAR:シビック 2000年型
協力:家族、関わってくれたすべての仲間たち

PHOTO/中島章悟 TEXT/堀 辰也

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